オウギワシは猛禽類最強と名高い!握力は最強で全てが高水準

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もし鳥類最強という称号を競うとしたら、

夜襲ありのゲリラ戦ではフクロウ類が、地上戦ではダチョウが有利です。

 

しかし、真正面から一対一の勝負で決めるなら、

勝者は、猛禽類最強と言われるオウギワシかもしれません。

 

 

オウギワシの英名はハーピー・イーグル。

 

ハーピーとは、ギリシャ神話に出てくる鳥と女性が混じり合った怪物です。

 

 

ゲーム好きなら、RPGなどでよく敵の怪物として出てくるので、

馴染み深いのではないでしょうか。

 

文学好きなら、ダンテの「神曲」の地獄篇に出てくるし、

映画好きなら、「アルゴ探検隊の大冒険」で見ているかもしれません。

 

 

それだけメジャーな怪物の、名前の由来になっているくらいですから、

当然ただ者である筈はありません。

 

体の大きさは猛禽類の最大クラスで、翼を広げると2mに達するものもいます。

 

体重は6kgから9kg。特にメスは大きく、

10kgを超える個体も確認されています。

 

 

骨が中が空洞になっていて、

大きさの割に軽い鳥類ですから、

10kgを超えるのは、オオハクチョウやペリカンなど、数えるほどしかいません。

 

ちなみに、

砲丸投げの、男子用の砲丸で7.260kg。

 

それより重いものが、最大時速80kmで襲ってくるだけで、物凄い衝撃です。

 

 

大概のものは逃げられません。

 

更に猛禽類最強と言われるだけあって、

オウギワシには他にも強烈な武器があります。

 

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オウギワシが猛禽類最強と言われているのは何故?

 

怪物ハーピーは、実に鋭い爪を持っています。

 

同じように、オウギワシも鋭い爪を持ち、それを武器にしています。

 

趾(あしゆび)を広げると約25センチ、爪だけで約13センチもの長さがあります。

 

 

身長が170センチくらいの人間が掌を広げても、約20センチくらいですから、

その大きさが分かると思います。

 

要するに、人が掴める程度の大きさの物なら、

オウギワシも掴めるということです。

 

 

ただ掴むだけではありません。

 

「ナショナル・ジオグラフィック」誌の記事によれば、

オウギワシの鋭い爪は、先端1平方センチあたり、

50キログラム以上の圧力をかけられます。

 

 

もし時速20マイル(約32キロ)で襲ってきたとすると、18300N/mのトルク、

すなわち18300Jのエネルギーとなります。

 

それは、

あのルパン三世次元大介が使う、有名な44マグナムを撃った時のエネルギーの、

約16倍ですから、獲物の骨など掴んだ瞬間に簡単に砕いてしまいます。

 

 

猛禽最強の称号のライバルとなるだろう、

イヌワシやフィリピンワシも、体重と飛翔速度と鋭い爪を合わせた、

総合的な攻撃力では、オウギワシには勝てそうにありません。

 

オウギワシが猛禽最強と言われるのはそのためです。

 

 

またオウギワシは、猛禽類の中では握力が最強と言われています。

 

自身の体重の4分の3以上(4~7㎏)も持ち上げられる程です。

 

 

7㎏というのは、オウギワシが獲物を掴んで飛行した最大の記録らしいですね。

 

でもこれは、あくまで人間が知る範囲、観測した範囲に過ぎません。

 

僕は、7㎏以上の獲物を掴んでも飛べるんじゃないかと思ってます。

 

 

なんでかというと、他の大型の猛禽類の情報も調べたんですけどね。

 

調べてみると、もっと重たい獲物を掴んで飛行したという、

別の猛禽類の情報を多く見かけたからです。

 

 

オオギワシは猛禽類の中では、握力は最強!

 

それ以外の大きさ、飛行能力もトップクラス!

 

それこそが猛禽最強の由縁!

 

 

だったら、7㎏以上の獲物を掴んで飛行しても、なんの不思議もないのでは?

 

 

お散歩中に出くわすなんて、まずないとは思いますが、

トイプードル(2~4㎏)なら軽々と、

小さめの柴犬でもあっさりと連れ去られてしまうでしょう。

 

とはいっても、それを餌にしたりはしません。

 

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獲物は何?人間は襲わないの?

 

オウギワシの生息地は、

中央アメリカから南アメリカです。

 

餌になるのは、主にタマリンやマーモセットなど、

小型のサルやナマケモノ、爬虫類などですが、

最近の研究では、様々なものを食べていることが分かっており、魚も多く食べています。

 

体が大きなメスは、サルなど大きいものを、

体が小さなオスは、小さな爬虫類を捕獲し、

共に食料にありつけるよう上手く分け合っているようです。

 

 

サルを食料にするくらいですから、

人間も子どもなら襲われてもおかしくはありませんが、

オウギワシに限らず、基本的に猛禽類が人を襲うことはありません。

 

そもそも野生動物は、好んで人を襲うことはないと言えます。

 

 

生きている人間を良い餌だとは認識していないからです。

 

人が襲われるのは、テリトリーに侵入するとか、

子育てをしているタイミングだとか、

人間側の無知や不注意によるものがほとんどです。

 

要するに、野生の環境やテリトリーに、不用意に近づかなければいいのです。

 

 

どうしても野生のオウギワシを見たいのなら、

レンジャー付き添いで、しっかりと指示に従うとか、

もっと安全な方法なら、動物園で見るとかが良いですね。

 

それならば安心だし、是非ともオウギワシを見てみたいと思った方もいることでしょう。

 

しかし、それは簡単なことではありません。

 

 

オウギワシは日本で見られないの?どこで見られるの?

 

残念ながら、日本でオウギワシを見られる所はありません。

 

オウギワシは、中南米の熱帯雨林900メートルから、2000メートルの低地に生息しており、

パナマでは、国鳥にも指定されています。

 

中南米の熱帯雨林といえば、

広大なアマゾン盆地が有名ですが、

ジャガーだっているしワニだっているし、

辿るルート次第では、標高900メートルに辿り着く前に、捕食されちゃうかもしれない。

 

 

下の動画は、

出会ってはいけないアマゾンの危険生物たちです。

 

オウギワシは、こんな所の標高900メートル以上にいますからね。

 

動画でも言ってますが、アマゾン旅行は是非とも計画的に!

 

 

しかし、仮にそこまで辿り着けたとしても、

自然の中でオウギワシを見るのはかなり難しいでしょう。

 

 

オウギワシは絶滅危惧種に指定されている希少な鳥だからです。

 

この地域は、

農業や畜産の拡大の他、違法な伐採や鉱物採掘などによって、

急速に森林消失が進んでいる地域です。

 

近年は、各国で保護に力を入れているとはいえ、一度破壊された環境の回復は難しく、

また密猟も多いようです。

 

 

繁殖をするのに、高く大きな木を必要とし、

あまり繁殖力が高くはないオウギワシですから、

一度減ってしまうと、なかなか個体数の回復が難しい種でもあります。

 

 

アメリカのサンディエゴ動物園は、

オウギワシの保護活動に熱心な施設ですから、

そこで保護し、飼育している個体もいます。

 

日本から近い場所で、確実にその姿を見られるのは、どうやらこの動物園のようです。

 

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猛禽類最強の鳥を守ろう~まとめ~

 

猛禽類最強といわれるオウギワシ。

 

その強靭な爪と握力は、まさにその名に恥じません。

 

しかし、人間による開発や密猟には無力です。

 

 

よく弱肉強食といいますが、

それは単に、食物連鎖の形を表現したものに過ぎません。

 

生物種としてみた時どうなるでしょう。

 

食物連鎖の頂上にいる動物は、捕食環境が制限されるため、

環境の変化に弱く、必然的に個体数も少なくなり、案外淘汰されやすい動物なのです。

 

 

自然界は単純に強い者が生き残る、というような簡単な世界ではありません。

 

時に、オウギワシさえ襲うというジャガーも、

絶滅危惧種です。

 

知恵と道具を持ち、最強の霊長類である人間が、

自然界に与えている影響は大きいものがあります。

 

 

人の手で絶滅する動物が増えるということは、

これまで人が進化するのに適していた環境を、

自ら壊しているということでもあり、

それは、人が生きやすい環境を失いつつあるとも言えます。

 

最強の猛禽をこの世界から失ってしまわないよう、知恵のある動物として、

せめてコーヒーなど、この地域の産品を買う時には、

フェアトレードのものを選んでみてはいかがでしょうか?

 

もしかしたら、日本の動物園でオウギワシを見られるようになるかもしれませんよ。

 

 

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