アノマロカリスとは総称で大きさも様々!特徴や生態を解説

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生物進化の、

バブルが起こったされるカンブリア紀。

 

その時代を代表する生物といえば、

アノマロカリスという人も多いと思う。

 

今では、特徴的なエビのような姿もお馴染ではないでしょうか?

 

 

ややこしい名前なので、

僕は昔「あの、麻呂かリス」と変換して覚えていました。

 

現在は知名度も上がり、普通にアノマロカリスで通じちゃいますが。

 

 

ところで、アノマロカリスといえば、

「原始的で凶暴な捕食者」のイメージじゃありませんか?

 

見るからにプレデター風だし、メディアでもそのように伝えられることが多い。

 

しかし学んでみると、実像は少し違うんですよ。

 

 

アノマロカリスって何者で、現在の生物とどう関わっているのでしょうか?

 

意外な素顔を今日は勉強してみましょう。

 

1・アノマロカリスってどんな生物だったの?
▶ アノマロカリスの形態
2・現存生物との関係

 

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アノマロカリスってどんな生物だったの?

 

アノマロカリスの名前には「奇妙なエビ」という意味があります。

 

実際に、見た目もエビっぽいですよね。

 

 

だけど、それが理由なのかと思えば、まったく違う経緯でした。

 

 

アノマロカリスは、前方に二本の触手が突き出しています。

 

その触手を、U字に曲げて下ろしている姿でよく描かれます。

 

こんな見た目。

 

バージェス動物群の1つとして、

19世紀に最初に見つかった化石は、この触手の部分でした。

 

これが、腰の曲がったエビの腹部のようだったので、

「こりゃエビだな」と名付けられたわけ。

 

 

つまり、最初はエビのような触手を、全体像だと勘違いしていたということ。

 

 

だけど触手とは別に、口の部分と胴体の化石も見つかってはいました。

 

ところがこれも、それぞれクラゲ類の化石と、

ナマコ類の化石だと思われていたのです。

 

 

そのまま、3つの別生物だと思われたまま100年近くも経って……

「このエビとクラゲとナマコ、もしかしてひとつの生物じゃね?」

と、やっと気づくボケっぷり。

 

 

あのお馴染の全体像がわかったのは、1985年とつい最近なのです。

 

つまりアノマロカリスは、

エビのような触手、クラゲのような口、ナマコのような胴体という生物なんですね。

 

 

……と言われても、分かりづらいですよね?

 

もう少し詳しく説明しましょう。

 

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アノマロカリスの形態

 

アノマロカリスとは、単独の生き物の名前ではありません。

 

アノマロカリス類というのが正しいです。

総称ということですね。

 

 

絵や映像でよく見られるのが、

アノマロカリス・カナデンシス。

 

一番最初に見つかった化石のやつで、60cmほどになったそうです。

 

他にも、アノマロカリス・サロン、

アノマロカリス・クンミンゲンシス、

アノマロカリス・ブリッグシというように、

相変わらずややこしい名前の種類がいくつかありました。

 

 

さらに、目が最前部ではなく、やや後方についたラガニア。

 

マジックハンド型の口を持つ、近種のオバピニアなども含まれる場合もあり、

大きなグループの総称なのです。

 

 

アノマロカリスは当時、

カンブリア紀最大の捕食者。

 

大きいものだと1mもあったのだとか。

 

 

10cm以上の生物が珍しかった時代ですから、

超ド級の怖ろさだったに違いありません。

 

エビの尾のような触手で獲物を捕らえて、

クラゲと思われた円形の口に運んでいました。

 

 

特筆すべきは、シャコのように飛び出した目。

 

アノマロカリスの特徴でもある目ですが、これが昆虫のような複眼。

 

 

無数の小さな目が集まり、

動きがスローモーションで見える。

 

昆虫がなかなか捕まえられないのは、人間の動きなんて見切られているからです。

 

 

アノマロカリスの複眼は1万6千個

これはトンボに匹敵します。

 

現代でも、トンボは有能なハンターですが、

5億年も前に、アノマロカリスはトンボ並みの動体視力を持ち合わせていたのです。

 

見たものを解析する高い頭脳もあったでしょう。

 

 

そして、

胴体から横に櫂のように張り出した13対のヒレと、扇形の尾ビレで水泳能力まで高い。

 

水中をトンボのように動き、

餌を捕らえる凶悪生物だったと思いたくなりますよね。

 

 

ただし最近の研究では、アノマロカリスの口や歯は強度が低く、

なんでもバリバリ食べるということはなかったらしい。

 

柔らかい生物を好んで食べていたようですね。

 

思ったほど凶暴ではなかったみたいです。

 

 

それでも、

アノマロカリスがカンブリア紀の食物連鎖の頂点にあったことは間違いありませんよ。

 

 

アノマロカリスの化石は、カンブリア紀の後の、デボン紀にも見つかっています。

 

デボン紀に生存していたアノマロカリス類だと、

10cm程のシンダーハンネスから、

2mもあるエーギロカシスといった種もいたそうです。

 

 

これらの発見で、アノマロカリスはカンブリア紀だけの一発屋ではなく、

3千万年くらいの期間は、

生き延びていたと判明したのです。

 

 

そうなると、気になるのは現存する生物との繋がりです。

 

これだけ繁栄したアノマロカリスですから、

その特徴を受け継いだ生き物がいても不思議はない。

 

僕らがアノマロカリスを感じられるものは、どこかにいないものでしょうか?

 

 

現存生物との関係

 

今の生き物で外見がアノマロカリスに似ているといえば……

 

まずはエビ類。

 

あとはゴカイやイソメ、フナムシ、ムカデなんかを僕は思い出します。

 

 

でも、これらは全然別の生き物。

 

アノマロカリスは節足動物らしさを備え、

その原点となると考えられてはいるのですが、

節足動物とは言い切れないのです。

 

 

なので、アノマロカリスの近種といえる生物は今はいません。

 

 

まあまあ近いといえるのは、

南国の森に棲む有爪動物カギムシでしょうか。

 

二本の触手と、丸い口、無数のカギ爪の肢を持っています。

 

アノマロカリスに肢はありませんが、

カギムシの肢が、櫂のようなヒレになって泳いだら、だいぶ近い形になりそうです。

 

 

カギムシは別記事にもあるように、

節足動物の祖先に当たります。

 

アノマロカリスは節足動物の遠戚といったところでしょう。

 

 

一時、スカイフィッシュという未知生物が話題になり、

これが空飛ぶカギムシみたいな形で、

アノマロカリスの子孫ではないかという憶測もありました。

 

まあ、スカイフィッシュ自体かなり無理のあるUMAで、

結局カメラの前を横切った、羽虫の航跡がそう見えただけという落ちだったんですが。

 

 

しかし、海は未知生物の宝庫。

 

もしかしたら、アノマロカリスの直系の生き物がいるのかもしれませんよね。

 

 

5億年前のアノマロカリスの姿は、

正に古代のロマンそのもの。

 

その直系生物大発見のニュースを聞きたいものですが。

 

 

サイズ次第では、シーモンキー(古いか)みたいに「海トンボ」とかの商品名で、

家でも飼える可能性だってあるかも。

 

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アノマロカリスとは総称!種類や特徴も解説~まとめ~

 

いかがでしょう。

 

アノマロカリスの模型やCGはよく見ていても、

その生態などは知らなかったのではないですか?

 

 

アノマロカリスはエビのように見えて、

実は甲殻類ではなく、

ナマコやミミズっぽい生物。

 

アクティブな節足動物になろうとしていた途中だったようです。

 

 

当時としては、高スペックで進化の頂点にもいました。

 

カンブリア紀の主役であったと言えるでしょう。

 

 

残念ながら「海トンボ」は難しいと思いますが、

多くの節足動物に、アノマロカリスの名残りは感じることができます。

 

進化史において、重要な存在であることは確かですね。

 

 

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