ウンピョウが西表島に生息?ボルネオ島には新種の亜種がいる

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長い尻尾と大きな足が、アニメキャラのようなネコ、ウンピョウ。

 

ネコ族を愛してやまない人なら、当然知ってますよね?

 

 

そんな動物知らない、と思いましたか?

 

ちょっと知名度は低いですが、ウンピョウは可愛いだけでなく、大変美しい生き物。

 

その毛皮の美しさは、

トラやヒョウより上ではないかと、僕は思っているくらいです。

 

 

アジアだけにいるというのも、

親近感が湧く、一助になっているのではないでしょうか。

 

ネコ好きさんはもちろん、ぜひみんなに知ってほしい!

 

もしかしたら、

こっそり日本に渡ってきている可能性もあるのです。

 

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ウンピョウって豹なの?猛獣なの?

 

ウンピョウの生息地は、インド北東部やネパールから中国南部、

インドシナ半島のベトナムやタイ、マレーシアなどです。

 

 

体長60~100cm。

 

家ネコやヤマネコよりは大きく、

ヒョウなどの大型ネコ科動物よりは小さい、

中型ネコになるでしょうか。

 

 

体長と同じくらいの長さの尻尾があります。

 

樹上にいることが多く、四肢は短く、手足の部分も大きい。

 

むろん、立派なプニプニ肉球があるわけです。

 

 

体の模様はこれまた不思議で、

顔や足はヒョウのようなのに、胴体はキリンみたいで、尻尾はチーターっぽい。

 

いったい何を目指していたんだか??

 

とにかく、ウンピョウとはこのような動物なのです。

 

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豹とは違う

 

さて、ウン“ピョウ”というくらいですから、

「ヒョウだろうな~」という推測はできます。

 

 

漢字でも「雲豹」

英語でも「Clouded leopard」。

 

これは、体の模様がバラバラで、不定形の雲のようだからなのですが、

生物学的には、ウンピョウはヒョウではありません。

 

見た目や、木に登るところからヒョウの名前をもらっただけです。

 

 

ウンピョウに近いのは、中央アジアの山岳地帯に棲むユキヒョウ。

 

どちらもヒョウから派生した亜種で、大型ネコ科との争いを避け、

僻地に追いやられたグループみたいですね。

 

ウンピョウもユキヒョウも、あまり姿を現さない忍者的な動物なのは、

一応大型ネコ科の中でも小型という、

微妙なポジションのせいかもしれません。

 

 

小さいハンター

 

と、不良グループの下っ端みたいなウンピョウですが、

そこは腐っても大型ネコの端くれ。

 

ウンピョウは、とても長い牙(犬歯)を持っています。

 

その長さはネコ科最長といわれ、

あの馬鹿げた牙を持つ、

サーベルタイガーの末裔ではないか

といった説もあるくらい。

 

 

さらに、山岳地帯からジャングルまでを自在に動き、木登り、水泳が得意。

 

これだけの運動神経があり、普段は小さなサルや鳥、魚、

時には、自分より大きな、シカや水牛も襲うといいますから侮れません。

 

家畜への被害もあるそうですから、れっきとした猛獣です。

 

 

このウンピョウは絶滅危惧種

 

トラの生息数が激減し、その代用として美しい毛皮が取引されるため、

今も密漁が後を絶たないのです。

 

インドシナでも、

ウンピョウは1万頭くらいといわれています。

 

 

でも、本当にインドシナにしかウンピョウはいないのでしょうか?

 

 

ボルネオと西表島のウンピョウ

 

大陸にしかいないとされるウンピョウには、

「台湾トラ」という別名もあります。

 

つまり、近年まで台湾でも見られた。

 

また、インドネシアもウンピョウの生息地といわれていました。

 

 

これらの島国のウンピョウは、いったいどうなったのか?

 

それぞれ辿った運命は別でした。

 

 

ボルネオ

 

実は今でも、インドネシアのボルネオ島と、

スマトラ島にウンピョウがいます。

 

「なんだ、インドシナ以外にもいるんじゃないか」

と思いますよね。

 

 

ところが、このインドネシアのウンピョウが、

大陸のウンピョウと、実は違う種だったんですよ。

 

写真なんかを見ても「一緒じゃねーか」

と思うほど違わなくて、

これまでずぅーーっと同種だと信じられてきたのに、

最近になって「あ~これ違うわ」

となったのです。

 

 

ややこしいので、まとめますね。

 

元々ウンピョウは、

大陸のインドシナと、島の台湾、インドネシアに生息しているとなっていました。

 

しかし、最近になってインドネシアのウンピョウが、大陸のウンピョウと枝分かれした別種とわかった。

 

 

そこで大陸ウンピョウとは別に、

ボルネオウンピョウ(スンダランドウンピョウ)

という新種に分けられたので、

元からの大陸ウンピョウの生息地から、

インドネシアが外されたということなんです。

 

まあ、違いといっても、

「荻原さん」と「萩原さん」みたいな違いなのですけど、

ウンピョウが二種に分かれて、それぞれの地域で繁殖してきたというのは、

動物的適応力が弱くない証拠となるかもしれませんね。

 

 

台湾と西表島

 

気になるのは、もうひとつの生息地だった台湾。

 

残念ながら、台湾ではウンピョウ目撃が途絶え、もう絶滅したと思われており、

やはりウンピョウの生息地には含まれていません。

 

でも、台湾にまで渡っていたのなら、さらにちょっと先の日本にだって……。

 

 

ウンピョウは泳ぎの達人です。

 

事実、台湾に近い沖縄・西表島で、ウンピョウを見たという人がいるのです!

 

 

西表といえば、イリオモテヤマネコが有名ですが、

島の人は昔から「もっと大きいヤマネコがいる」と訴えており、

その大ヤマネコを「ヤマピカリャー」と呼んで区別していました。

 

このヤマピカリャーの特徴が体長80cm~1m、

ヒョウのような斑点、地面につくほど長い尻尾と、ウンピョウの特徴と一致するのです。

 

 

ヤマピカリャーらしき動物を見たある大学教授が、「ウンピョウに似ていた」

とも証言しています。

 

とはいえ、西表島はウンピョウが繁殖するには小さすぎるともいいます。

 

 

ただ、台湾のウンピョウがまだ少数生き残っていて、近い西表島まで泳いできた可能性はある。

 

日本で絶滅したカワウソが、

朝鮮半島から対馬に渡ってきている事が、最近わかった事例もありますし、

西表にウンピョウが遊びにきていても、不思議はないと思うのです。

 

 

だとすれば、ウンピョウは日本で見られる、

唯一の野生大型ネコということになるんですが。。。

 

台湾のウンピョウも、ボルネオウンピョウと同様に、

大陸ウンピョウから派生した、亜種だったのではないかと言われています。

 

 

環境さえ整っていれば、ウンピョウは意外とその場その場に適応して、

数を増やすこともできるんでしょうね。

 

ついつい、日本ウンピョウにも期待しちゃいます。

 

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ウンピョウの特徴と新種のボルネオ~まとめ~

 

ウンピョウの魅力を伝えてきたつもりですが、

なかなか文章では難しく自信がありません。

 

でも、ハンティングに長けていて、適応力もありそうだし、

簡単に絶滅することはない強い動物だと、

僕は確信しています。

 

そのうえ美しい、魅力的なネコなのです。

 

 

この記事を書いている時点で、ウンピョウのいる日本の動物園は、

・よこはま動物園ズーラシア

・高知県立のいち動物公園

・福岡市動物園

の3つです。

 

ウンピョウ自体が少数なので、いる動物園も稀なんですね。

 

 

機会があれば、

本物のウンピョウに会いに行ってみてください。

 

きっと、不思議な斑点デザインと、長い尻尾、

大きな肉球の虜になりますよ。

 

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