シジュウカラの鳴き声の文法を研究!鳥と喋れる日も近い?

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春先に、ちょっとした木立が並ぶ公園を散歩していると、

黒の胸当てエプロンをまとったような、

可愛い小鳥がさえずっていることがあります。

 

シジュウカラです。

 

それで、今回お伝えするのは、

シジュウカラの鳴き声についてです。

 

 

単語の役目をする鳴き声を組み合わせて、仲間に警戒を知らせるなど、

コミュニケーションをとる動物は数多くいますよね。

 

 

でもですよ・・・

 

文法と文脈から意味を読み解く能力があると確認されているのは、

人間とシジュウカラだけ!

 

と言ったらビックリじゃないですか?

 

1・シジュウカラの鳴き声の特徴
2・育児放棄を見かけたら
3・シジュウカラを観察しよう

 

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シジュウカラの鳴き声の特徴

 

身近な野鳥なんて、スズメとカラスくらいしかいないと思っている方もいるようですが、

街の公園などでも、よく観察していると、

十種類以上の野鳥が発見できます。

 

ですが、そもそも、身近にいるスズメとホオジロという鳥の違いを、

ちらりと見ただけで判別できるのは、かなり鳥に詳しい人だけです。

 

なにせ、日本で観察されている野鳥の数は、

500種類を越えていますから。

 

 

でも、簡単に野鳥を識別できる方法がひとつあります。

 

それが鳴き声なんですね。

 

 

通常、野鳥の鳴き声は「さえずり」と「地鳴き」に分けられます。

 

さえずりは、ウグイスの「ホーホケキョ」のように、

繁殖期のオスが、なわばりを主張するものだといわれています。

 

地鳴きは、オスメスに関係なく、

仲間同士のコミュニケーションに使われていると考えられます。

 

 

シジュウカラのさえずりは「ツツピーツツピー」と繰り返し鳴くもので、

その声を耳にすれば、

きっと多くの方が「聞いたことがある」と答えるのではないでしょうか。

 

 

そのシジュウカラですが、

京都大学生態学研究センター研究員の鈴木俊貴さんによって、

鳴き声で、仲間に具体的な情報を伝えられることが発見されています。

 

 

天敵であるヘビを見つけたシジュウカラは

「ジャージャー」という声で仲間に知らせます。

 

それは単なる警戒を促すものではなく、

具体的に対象がヘビであると知らせているのだそうです。

 

 

また「ピーツピ」という警戒する声の後に

「ヂヂヂヂ」という集合を呼びかける声を続けると、

周囲を警戒しながら集まるのですが、

それが逆だとそのような行動はとらないため、

独自の文法があるというのが分かっています。

 

 

シジュウカラは繁殖期(3月から5月くらい)

以外、混群といって、

同じカラ類などの小鳥たちと一緒に、小さな群れを作って行動します。

 

それで共に行動する機会が多いコガラが発する

「ディーディー」という集合声を、

シジュウカラの集合声「ヂヂヂヂ」の代わりに使っても、

やはり同じ行動を取るそうです。

 

いわばシジュウカラは、

バイリンガルなのですね。

 

 

そんなシジュウカラをしっかりと間近で見たいという方は、

庭に巣箱をかけると、そこで子育てをしてくれるかもしれません。

 

 

あるいは、近くの公園にかかっている巣箱を、

双眼鏡で観察してみるのもいいでしょう。

 

双眼鏡の倍率は、6倍か8倍程度で十分です。

 

 

巣箱で子育てをするシジュウカラを見つけて、

観察しはじめたら、急に親鳥がいなくなったとか、雛が巣箱の近くに落ちていた、

といった話をよく耳にします。

 

どういうことなのでしょうか?

 

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育児放棄

 

シジュウカラに限らず、野生は育児放棄をすることがあります。

 

たまたま市街地でも繁殖するシジュウカラだから、目にする機会が多いだけで、

自然界では決して特別なことではありません。

 

それは、十分な食料が得られないとか、

天敵が荒らした跡があるとか、親が何らかの理由で死んでしまったとか、

いろいろな理由があるようです。

 

 

育児放棄された雛を可哀想だからといって、

拾って育てるのは鳥獣保護法違反です。

 

日本では、許可なく野生動物の捕獲や飼育は禁止されています。

 

シジュウカラの仲間であるヤマガラは、

かつて愛玩用の飼育が認められ、

おみくじを引く芸などにも使われる時代もありましたが、

それらも、すでに禁止されています。

 

 

そもそも、人の目からして、巣から落下したように見える雛も、

巣立ちの時期(5月くらい)であれば、近くで親鳥が見ている可能性が大きく、

人が手を出すのは、巣立ちの邪魔をしていることになります。

 

大事なのは、多様な自然の生態系を尊重するという視点です。

 

 

怪我をしているなど、

どうしても気になる雛を見つけた時は、素人判断はせずに、

都道府県の、鳥獣保護担当部署に連絡するといいでしょう。

 

また日本野鳥の会のHPでは、

『ヒナとの関り方がわかるハンドブック』を無料で読むことができます。

 

曖昧な情報に頼らず、正しい知識を持って、接するようにしましょう。

 

 

シジュウカラを観察しよう

 

正しい知識を頭に叩きこんで、いざシジュウカラを観察しようと巣箱を作っても、

必ずシジュウカラがやってくるとは限りません。

 

また都合よく、近所の公園に巣箱がかかっているとも限りません。

 

それならば混群を探してみましょう。

 

 

繁殖期以外の時期、シジュウカラは混群とともに行動していることがあります。

 

混群にはいろいろな鳥が混じっています。

 

シジュウカラと同じカラ類のコガラ、ヒガラ、

ヤマガラの他、

ぬいぐるみにしたいほど可愛いエナガや、

小さなキツツキで「ギィギィ」

と鳴いているコゲラ、

運が良ければ、日本最小の鳥キクイタダキにも会えるかもしれません。

 

 

注意深く観察していれば、身近な公園などでも、そんな鳥たちが小さな群れで、

木から木へと移動する姿が見られるはずです。

 

小鳥たちの観察には、邪魔になる葉が落ちてしまった季節、

が一番向いています。

 

寒いなどと、当たり前の愚痴など言わず、

野生の動物が厳しい自然の中で、どう生きているのかを知るためにも、

冬のバードウォッチングを試してみるといいのではないでしょうか。

 

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正しい知識を持って観察しよう~まとめ~

 

驚くべきコミュニケーション能力を見せてくれるシジュウカラ。

 

身近にいて、そのさえずりを耳にしたり、

巣箱をかけて子育てをじっくり観察できたり、

人と共存している可愛い野鳥です。

 

とはいえ、正しい知識を持たずに巣にカメラをしかけたり、

安易な気持ちで雛に手を出したりはしないよう、十分に注意してください。

 

 

ちなみに雛を拾い、無断で飼育した場合、

一年以下の懲役、または百万円以下の罰金が科せられます。

 

結構、重い罰ですね。

 

 

それは野生動物から「野に生きる」ということを奪う代償です。

 

野鳥は「野」にいるからこそ野鳥です。

 

それをお忘れなく。

 

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