生きた化石の意味と一覧!パンダまで含まれる5つの定義

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「生きた化石」――と聞いて、あなたは何が思い浮かびますか?

 

ほとんどの人はシーラカンスを思い出すかもしれませんね。

 

数千万年も前に滅んだと信じられていたのに、

20世紀になって確認されたという大ニュースをもたらし、

今では「生きた化石」の代名詞みたいな生物ですから。

 

 

でも、生きた化石というのは、それほど珍しくもないし、意外と身近に存在しています。

 

例えば、

道端や神社の境内にある「イチョウの木」。

 

実は、イチョウも生きた化石だって知っていましたか?

 

 

今回は「生きた化石」と馬鹿にされることもあるアナログ人間の僕が、

「どんな生きた化石があるのか」

「生きた化石とはなんなのか」

を、考察してゆきますよ。

 

1・生きた化石一覧
2・生きた化石の定義! 特徴と進化
▶ 特徴
▶ 進化
▶ 断続進化

 

<スポンサードリンク>

 

生きた化石一覧

 

「生きた化石」と呼ばれるものには下記のようなものがいます。

 

哺乳類

・カモノハシ ・ハリネズミ

・カンガルー・ゾウ ・サイ

・パンダ ・カワウソ

・ツチブタ ・バク


鳥類

・キウイ ・ライチョウ ・トキ

・ダチョウ


爬虫類・両生類

・オオサンショウウオ ・ムカシトカゲ

・コモドオオトカゲ

・ワニ ・スッポン ・ゾウガメ


魚介類

・シーラカンス ・ハイギョ・ピラルク

・オウムガイ・カブトガニ ・チョウザメ

・タカアシガニ


昆虫

・ゴキブリ ・ムカシトンボ ・シミ


植物

・イチョウ ・ソテツ

・メタセコイア ・ゼニゴケ

 

どうでしょうか?

 

挙げた生物は一例に過ぎず、まだまだ生きた化石はたくさんいるんですが、

けっこうよく知っているヤツも、ちらほらいますね~。

 

 

パンダなんて流行の最先端を行ってそうなのに。

 

でも、みんな生きた化石なのです。

 

それは「生きた化石とはなにか」

ということにも繋がります。

 

 

次項では生きた化石の定義と、特徴を考えてみましょう。

 

<スポンサードリンク>

 

生きた化石の定義! 特徴と進化

 

生きた化石には定義があります。

 

それは――

① 数量的遺存…昔は多くいたが、今は少数のもの(ゾウなど)

② 地理的遺存…昔は広域にいたが、今は局地にしかいないもの(ライチョウなど)

③ 系統的遺存…昔から姿の変わっていないもの(ゴキブリなど)

④ 分類的遺存…昔は近縁種が多かったが、今は単一になったもの(サイなど)

⑤ 環境的遺存…昔と今で、環境が変わってしまっていても、昔の性質を残しているもの(バイカルアザラシなど)

――ということになるそうです。

 

なんだか、

ほとんどの動物が当てはまりそうな定義なんですが……。

 

つまり、生きた化石とは、別に希少とは限らないのです。

 

 

特徴

 

中でも多くの人が、

「生きた化石」といってイメージするのは、

の系統的遺存種だと思います。

 

数千万年前から数億年前に出現し、

その形態や性質をほとんど変えていない生物です。

 

 

例えば、嫌われ者のゴキブリもそう。

 

3億年前に出現して、恐竜と一緒に暮らし、

その絶滅後にも生き残り、今はどこにでもいます。

 

「恐竜と一緒に絶滅してくれればよかったのにィ~」

と思ってる人もいるでしょうねー。

 

 

ゴキブリが滅びなかったのは、3億年前に、

すでに完全体だったからと考えられます。

 

これが系統的遺存種の特徴で、ゴキブリのように完成度が高かった「神ってるタイプ」と、

シーラカンスのように局地に生き残って、

環境変化がなかったために、変わる必要もなかった、「ガラパゴスタイプ」

があるようです。

 

 

「神ってる」には他にサメ、トンボなどがいます。

 

「ガラパゴス」にはカブトガニ、オウムガイなどが入ります。

 

ゴキブリさん、けっこうスゴい生物だったんですね……(敬語使っちゃうわ)。

 

 

進化

 

生きた化石は、ダーウィン先生の進化論にも抵抗しています。

 

ご存知のように、ダーウィン進化論は、

「適者生存」と「自然淘汰」が柱。

 

 

すべての生物は、

環境に適応したものが生き残り(適者生存)

適応できないものが死滅(自然淘汰)して、

より生き残りやすい形状に変わる(進化)というわけ。

 

でも、シーラカンスなどは、

進化とは無縁に生き残っているし、ゴキブリさんに至っては、

最初から完成度が高く、ろくに進化していない

(必要がないもんね)。

 

ダーウィン進化論のプロセスをふっ飛ばしています。

 

 

さらに興味深いのは、生きた化石と呼ばれる生物の多くは、その生物綱の中で、

大きな「目」や「属」のグループということです。

 

わかりやすく説明しますね。

 

 

生物の分類は、大きい順から、

「界」「門」「綱」「目」「科」「属」「種」

とカテゴライズされています。

 

これは、生物の住所みたいなもので、人間なら、

「動物界・脊索動物門・哺乳綱・サル目・

ヒト科・ヒト属・ヒト種」

と大きい分類から、徐々に小さなグループに特定していくんですね。

 

国・県・市町村・町名・丁……

というのと同じです。

 

 

ゴキブリ目はゴキブリとシロアリ、

シーラカンス目はシーラカンスだけ。

 

人間ですら「目」まではチンパンジーやゴリラと一緒くたなのに。

 

 

大きな分類を単独、あるいはほぼ単独で占めるというのは、

それだけ唯一無二の、孤高の生物といえるでしょう。

 

生きた化石に人が魅せられるのは、それが理由なのかもしれません。

 

 

断続進化

 

ついでに「断続平衡進化説」にも触れておきましょう。

 

ダーウィン進化論は、ゆっくりと一定のスピードで進化するイメージですが、

断続平衡説では、

「進化は、急速な変化の時期と、停滞期があるのではないか」

というものです。

 

 

これは、首の短いキリンと、首の長いキリンの間にあるはずの、

首がちょっと長いキリン(中間種)が見つからないという事実から、

アクロバット的に提唱された説なので、与太話と思ってくれていいのですが、

ダーウィン進化論の矛盾を指摘するときに、必ず出てくる理論です。

 

 

これが正しいとすれば、生きた化石は単に、

進化の停滞期にあるだけの生物と考えることもできます。

 

ゴキブリさんが突然進化して、スピードを速めて、

ニューゴキブリになる……かも。

 

そのときは、もう少し可愛げのある姿になってほしいものだが。

 

 

とにかく生きた化石は、

生物学的に、非常に興味深いというのは間違いありません。

 

古い生態や特徴を残し、現在に示す存在として、

古生物学にも多大な貢献をしています。

 

彼らこそが、生物界のタイムカプセルなのかもしれませんね。

 

<スポンサードリンク>

 

生きた化石の定義~まとめ~

 

「えっ?あれも生きた化石だったんだ?」

と再発見したものも多かったんじゃないでしょうか?

 

また、その特徴や進化が独特で、

ゴーイングマイウェイなところがシビれます。

 

 

知ってほしいのは、

生きた化石というのは、遅れた下等生物とか、

向上心のない生物ではないってこと。

 

むしろ「奇跡の存在」というべきです。

 

スマホもろくに使えず、生きた化石呼ばわりされる僕も、

彼らのように、

「時代おくれだって?流行に流されるのが格好いいのかよ」

と言えるようになりたいものです。

 

 

関連記事

シーラカンスの生息地と発見例!日本近海にいる可能性は?

カギムシ(有爪動物)こそ生きた化石!門を専有する昆虫の祖

 

 

<スポンサードリンク>
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください