ノコギリザメとコギリエイの違い!ノコギリの使い方も解説

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サメにはたくさんの体型があることをご存じでしょうか?

 

人を丸呑みしてしまうほど大きなジンベエザメから、

頭だけが横に長く伸びたハンマーヘッドシャークまで、

大きさだけではなく、姿形も様々なサメ。

 

今回は、頭に大きなノコギリを搭載したサメ、

ノコギリザメをご紹介します。

 

 

ところで、ノコギリザメとノコギリエイの違いって分かりますか?

 

先ずは、この両者の違いから見ていきましょう。

 

その後に吻(ノコギリの部分)に関して、

さらにその後には、展示されてる水族館に関してもお伝えしていきますね。

 

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ノコギリザメとノコギリエイの違い

 

魚類のプロでも、一見では見分けられないほど似ているのが、

ノコギリザメとノコギリエイです。

 

両者は分類上、全く異なる魚ですが、不思議なことにほぼ同じ形態に進化しました。

 

 

分類上、全く異なると言いましたが、はたしてどれほど遠い種族なのか?

 

「さっさとノコギリザメとノコギリエイの違いを教えろよ」

と思われそうなので、簡単に説明しますね。

 

 

分類上は遥か遠縁

 

生物の分類には「門・綱・目・科・属・種」という階層があります。

 

例えば人間とチンパンジーだと、

霊長類目までは同じで、そこから「科・属・種」と分岐していきます。

 

 

それに比べ、ノコギリザメとノコギリエイは、

板鰓亜綱 と言って、つまり「網」までは同じなんです。

 

そこから「目・科・属・種」と分岐していくんですね。

 

 

何が言いたいのか分かりますか?

 

要するにですよ。

 

人間とチンパンジー以上に似て非なる生き物で、

(人間の目から見ると似てるんだけどね)

また共通する祖先も遠いのです。

 

 

とは言っても・・

 

やっぱり似てるように見えちゃいますよね?

 

 

種族は遠くとも、似たような特徴を持つケースはよくある事なんですよ。

 

共通点と見分け方を、詳しく見ていきましょう。

 

 

共通点と見分け方

 

共通するのは長く伸びた吻(ふん)と、

その両サイドから生えるとげ。

 

吻ってノコギリの部分ですよ。

 

一番の特徴が被っている上に、体つきもほぼ同じです。

 

 

ただ、よく見れば違っている部分も見えてきます。

 

見分けるポイントは吻の部分。

 

 

ノコギリザメの吻には、とげの他に一対のヒゲが生えています。

 

このヒゲは、とげのようには短くなく長めなので、

見分けるポイントとしても分かり易いかもしれません。

 

もしこの部分があれば、ノコギリザメだと断言できますよね。

 

 

また、ノコギリザメよりもノコギリエイの方が、大型に成長します。

 

ノコギリザメは大きくても2メートル弱なのに対し、

ノコギリエイは7,8メートルにまで成長する個体もいるようです。

 

ノコギリザメの歯として2メートルも長いものが展示されていても、

それは確実にノコギリエイのものだと看破できますね。

 

 

両者の違いはまだありますよ!

 

ノコギリザメの吻のとげは、抜けても生え替わりますが、

ノコギリエイは一度抜けてしまうと、二度と元には戻らないのです。

 

 

そのことから、

とげの長さがまちまちだったらノコギリザメでしょう。

 

ノコギリエイだったら、

長さが揃っているか、もしくは抜け落ちていて、無くなっているとげがあるはずです。

 

 

ノコギリザメの特徴的な形態である吻が、

ノコギリエイと見分ける一番のポイントであることをご紹介しました。

 

それともう一つ、大きさもだいぶ違いましたよね。

 

もし同じ水槽に入っていることがあれば、大きさの違いの方が判別しやすいでしょう。

 

 

後それと、見分けるポイントとしては分かりづらいとは思いますが、

エラの位置も違いますよ。

 

サメは体の側面にエラがありますが、エイは体の下(お腹がある面)にエラがあるんです。

 

水族館で見る場合だったり、遠目だと分かりづらいですけど、

間近で見れれば決定的な違いになりますよね。

 

 

では次に、ノコギリの使い方についてお伝えしていきます。

 

ノコギリザメとノコギリエイですが、

調べてみたところ、どうやらノコギリの使い方には違いはないようですね。

 

 

なので、ノコギリエイには退場して貰います。

 

ノコギリザメで話を進めていきますね。

 

ごちゃごちゃするといけないので。

 

 

ノコギリザメの生態にも注目して説明します。

 

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ノコギリの使い方

 

ノコギリザメは普段砂の上で生活しています。

(しかも海水でも淡水でも生きています!)

 

 

平べったいノコギリを、砂の上ですりすりしている姿、

想像するとちょっとかわいらしいほどですが、

実は「鼻がかゆいなぁ」なんてことを考えているのではなく、

ノコギリの中にあるロレンチーニ器官で砂に隠れた獲物を探しているんです。

 

サメの持つロレンチーニ器官とは、

生き物が発する微弱な電流を感知できる、とても繊細な獲物探知機のことです。

 

ノコギリザメの場合、ロレンチーニ器官はあの長い吻の中にあるんですね。

 

 

そしてノコギリはというと、

その名の通りノコギリのように使っています。

 

魚の群れなどに向かってノコギリを振り回し、

獲物を気絶させたり、

時には、なんと切り裂いたりして捕食しているのです!

 

 

切り裂くケースはとてもレアらしいですよ。

 

見ることが出来たら、とてもラッキーな出来事なんですよ。

 

 

ノコギリの歯は見掛け倒しではない!

 

獲物探知機としての役割がメインですが、立派な狩猟用武器でもあったんですね。

 

 

もしノコギリザメとキスする事態になったとしても正面突破せず、

裏側の不機嫌そうな口を探し出してくださいね。

 

とげにあたったら顔中傷だらけになってしまいますから。

 

 

ということなんですが・・

ノコギリザメが狩りをする荒々しい姿を見てみたくなってきませんか?

 

実際ノコギリザメは日本近海にも生息しているので、

ふとした拍子に見れる可能性もなきにしもあらずですが、

確実に見たい!という方もいるかと思います。

 

そこで、ノコギリザメが泳いでいる水族館を探してみました!

 

 

見れる水族館

 

日本の沿岸に広く生息しているノコギリザメですが、

実は、飼育や輸送が非常に難しい生き物だそうです。

 

生活環境の変化によるストレスで摂食不良になってしまい、

せっかく水族館で展示が開始されても数週間、

早くて数日で死んでしまうことが多いのです。

 

 

そのため、

日本でノコギリザメを展示している水族館の数は少なく、

ネットで確認できたのは3つだけでした。

 

それがこちらです。

・名古屋港水族館

・いおワールドかごしま水族館

・沖縄美ら海水族館

上記の水族館全てが海に面しており、

新鮮な海水が豊富にある場所ではないと、継続して展示することは難しいことがわかります。

 

中でも美ら海水族館は、

ノコギリザメの繁殖に成功している珍しい場所で、

今では、ノコギリザメ親子の遊泳する姿を見ることが出来るそうです。

 

沖縄まで行った際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

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ノコギリザメとノコギリエイとの違いと水族館~まとめ~

 

ノコギリを頭に装着しているノコギリザメですが、展示している水族館が少ないので、

実際にノコギリをハンティングに使っている姿は、

なかなか見ることが出来ないみたいですね。

 

ただ性格が穏やかなノコギリザメですから、

たまたま海で見かけた時は、そっと観察するのも良いかもしれません。

 

凶器と穏やかさを併せ持つノコギリザメは、

サメ界のギャップ萌え第一位なこと間違いなしです!

 

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