ハクセキレイの特徴と見分け方!セグロセキレイとの違いは顔

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コンビニの駐車場で、

尾を上下に振りながら、テコテコ歩いている鳥と出会った事がありますか?

 

ほぼ白黒で色合いは少し地味ですが、

人懐こくて、あまり逃げようとしない可愛い鳥です。

 

この鳥は、セキレイの仲間で「ハクセキレイ」と言う鳥です。

 

 

最近は、街中のひらけた場所や、住宅地の中の畑や道路など、

私たちの身近なところでよく見られるようになったんですよ。

 

気にはなっているけど、よく知らないという皆さんに、

「ハクセキレイ」の見分け方と、特徴をご紹介したいと思います。

 

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ハクセキレイってこんな鳥!見分け方と特徴

 

全長は21cm。

 

名前に「ハク」と付いているので、詳しく知らない方でも、

「白っぽい鳥なのかな・・・」と思われるかもしれません。

 

 

でも同時に、

「見かけた時は黒っぽかったけど・・・」という疑問も頭に浮かんで来ますよね。

 

実はハクセキレイって、

「ハク」セキレイなのです。

 

 

頭の上と、目を通る黒い線を除くと、

ほぼ顔は白い羽毛で覆われています。

 

首の周りに帯状の黒い線があり、ぷっくりと丸いお腹は白く、

その他の部分は濃いめのグレーで、

体の大きさの割には長めの尾羽を上下に振りながら歩きます

 

この歩き方は、セキレイの仲間に共通して見られる特徴ですよ。

 

 

ハクセキレイの首の周りにあるエプロンのような黒い線は、一羽一羽微妙に違っていて、

よーく見てその特徴を記憶しておく、

あるいは写真などで記録しておくと、

「あ、き昨日と同じ子だ!」という事も、可能性としては大いに有り得ます。

 

毎日のように行くコンビニでよく出会うとすれば、

ハクセキレイの個性を覚えて見分けられると、

より親近感が増すのではないでしょうか。

 

 

セグロセキレイとの違いと見分け方

 

ところで、日本で見られるセキレイの仲間で、

ハクセキレイと同じような、白と黒のセキレイがいます。

 

これがセグロセキレイです。

 

この2種類の違いを理解すると、更に簡単に見分けられるようになります。

 

 

まず、

日本でよく見られるセキレイの代表的な仲間は、キセキレイ、セグロセキレイ、

ハクセキレイの3種と考えてよいと思います。

 

 

この3種は、いずれも川沿いで暮らし、虫を主食として暮らしていました。

 

同じ川でも、その名の通り、

お腹が黄色いキセキレイは上流に、

白黒で、顔と背中が黒いセグロセキレイは中流に、

同じく白黒なんだけど、顔の白い部分が多くて、

黒い部分は、

目を突き抜けるラインだけのハクセキレイは下流にと、

生息域が別れていました。

 

 

ところが1950年代ごろから、

ハクセキレイは水辺にこだわらなくなり、日本の北部からどんどん南下し、

農地、市街地、住宅地、繁華街にまで生息域を拡げ、

今では私たちのすぐ近くで頻繁に見られるようになりました。

 

顔の白い部分が多くて、街中に居ればハクセキレイ・・・

顔も体も黒い部分が多くて、比較的水のある所の近くで出会ったのならセグロセキレイ・・・

と、やや大雑把ではありますが、

このポイントを押さえておけば、だいたい見分けられるのです。

 

 

キセキレイはお腹が黄色いし、

見るからに違うんで見間違えることはないでしょう。

 

問題は、ハクセキレイとセグロセキレイの違いですけど、

一先ず顔に注目しろってことですね。

 

 

一応、それぞれの画像を貼っておきますね。

 

顔の黒い部分は、

目を突き抜けるラインだけのハクセキレイ

 

 

顔も体も、黒い部分が多いセグロセキレイ

 

綺麗な黄色いお腹のキセキレイ

 

 

ちなみに、セグロセキレイは日本にしかいない固有種です。

 

セグロセキレイも、生息域を拡大しつつあるとの情報もありますので、

見間違えに要注意ですね。

 

 

3種のセキレイの中で、ハクセキレイが、

私たちにとって1番身近なセキレイだという事は、理解してもらえたと思います。

 

もしかしたら、季節によっては、

ハクセキレイの巣を見かける事もあるかもしれませんよね。

 

多くの野鳥は、春になると巣作りを始るのですが、

ハクセキレイも例外ではないんですよ。

 

 

ハクセキレイの巣

 

ハクセキレイも繁殖期に入り、

建物の隙間などに、枯草やワラ状の物を集めてお皿のような巣を作り、

4~5個の卵を産みます。

 

12日ぐらいで卵からヒナが孵り、

ポヨポヨとした産毛の子供たちも、母鳥の運ぶ虫を食べながら、

2週間程経つと巣立って行きます。

 

 

その後も、しばらくは親から餌を貰いながら、

だんだんと独り立ちしていきます。

 

まだ巣立ったばかりの幼鳥は、親鳥より薄い色をしており、

ちょっと見分けるのは難しいかもしれません。

 

 

私たちが暮らしているすぐ近くで生息していて、子育てもしているハクセキレイですが、

何かのはずみで、ヒナが巣から落ちてしまう場合があるかもしれません。

 

そんな時、私たちはどうしたらよいでしょう。

 

 

ヒナの保護について

 

親鳥がいない時にそっと巣に戻して上げられればベストかもしれませんが、

それができない場合はどうしましょう。

 

結論を言えば、かわいそうですが、

そのままの状態にしておくしかありません。

 

 

仮に保護したとしても、親鳥と同じようにヒナを温めてあげたり、

餌を与える事は到底でないからです。

 

結局 かわいそうな結果になる可能性が高いのです。

 

 

また、野生動物特有の病気などの懸念もあります。

 

ハクセキレイに限らず、

野鳥のヒナは保護しないというのが専門家の方々の意見でもあり、

法律でも野鳥の飼育は禁じられています。

 

 

人も鳥も大きな自然の中の一部です。

 

よほどの専門知識と技術をもった人でない限り、

こういう場合は見過ごす事が辛くても、自然に委ねた方がよいと思って下さい。

 

 

でもやっぱり、

ハクセキレイって人懐っこいし可愛いですよね。

 

 

「野鳥の保護はオススメしない!特にヒナは」

と言っても、なかなか見過ごせない気持ちにもなるものです。

 

そこでなんですけど、

そもそもハクセキレイは何故人間を恐れないのでしょう?

 

実は、ハクセキレイと人には繋がりがあるのです。

 

 

人間との繋がり

 

時代を遡って、人とハクセキレイの関わりを見てみると、

各地に色々な言い伝えが残っています。

 

はるか昔、トリモチや霞網などが当たり前のように使われていた頃からハクセキレイは、

「神様のお使い」「幸運を運んでくれる鳥」として「捕まえたり殺してはいけない」

と年長者から若い人や子供たちに伝えられてきた・・・

という話しがあちこちに残っているそうです。

 

穀類より昆虫を主な食料とするセキレイたちは、農耕で生計を立てていた、

かつての日本人に大切にされる存在だった事がよくわかります。

 

 

ハクセキレイにとって、人は危害を加える存在になった事が無いという事が、

あの人懐こさの所以かもしれませんね。

 

でも、だからといって、安易な気持ちでの保護はNGですからね。

 

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ハクセキレイの特徴と見分け方~まとめ~

 

ハクセキレイの特徴と、

似ているセグロセキレイとの違いについてお伝えしてきました。

 

簡潔に言うと、顔の色で判断出来るとお伝えしましたね。

 

白かったらハクセキレイで、

顔も黒かったらセグロセキレイでしたね。

 

 

それと、野鳥の保護についても、基本的にはよした方が良いとお伝えしました。

 

それに関してなんですけども、

近年のハクセキレイの都市部への進出は目を見張るようで、

集団で街路樹をねぐらにする事で、

鳴き声やフン害など、他の鳥にも見られるような新たな問題も起きているようです。

 

 

しかし、これは人間の側から見た理屈でしかありません。

 

人の都合で自然が変えられていく中、

臨機応変に生息域を拡げてきたハクセキレイには、もちろん罪はないでしょう。

 

 

これまでのハクセキレイの生活環境の変化を考えると、たくましいハクセキレイは、

この先どのような変化、進化を見せてくれるのでしょうか。

 

人とハクセキレイの新い関わり方に思いをはせると、

なんだかワクワクしてきませんか?

 

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