人魚といえば「上はきれいなお姉さん。下は魚」が定番。
けっこうな化物なのに、
悪い印象がない珍しいモンスターですよね。
アンデルセン童話の影響で、美しくロマンチックな存在、
泡と消える悲恋の象徴になっています。
ところが、世界中の人魚伝説を調べてみると、
ロマンの欠片もない!
醜く、時には人に害をなす怪物です。
といっても、人魚なんていないんだから問題ない。
……本当にそうでしょうか?
伝説には、なにがしかベースとなる事実があるはずです。
もしかしたら人魚は実在していた……
いや、今もいるのかもしれません。
昔の人たちは人魚、あるいは人魚のような何かを見たのではないか。
世界中に残る人魚の痕跡を紐解いてゆけば、
リトルマーメイドならぬリアルマーメイドの姿に迫れると思うのです。









