世界三大寄虫を紹介!グロいから人気になった蟲たちの魅力

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「世界三大奇虫」――つまりグロい虫のベスト3ですけど、あなたは3つ挙げられますか?

 

気持ち悪い虫といえば…ゴキブリ…クモ…ハエ…便所コオロギ…ゲジゲジ…ムカデ……etc

 

 

頭の中でいろんなムシがワサワサと蠢いているような気がして、

考えるのも苦痛でしょうか?

 

じゃ正解を。

 

「ウデムシ」「ヒヨケムシ」「サソリモドキ」の3つです。

 

 

ちょっとキョトーン?ですかね。

 

どれもあまり馴染みのないムシですから。

 

まあ、馴染みがありすぎても「奇虫」って感じじゃなくなるし。

 

 

それにしても、

「抱かれたくないタレントランキング」みたいな、

こんな不名誉な称号を与えられてしまった彼らはどんな虫、

いや蟲(こっちの字のほうが合いそう)なんでしょうか。

 

興味ありませんか?

 

今回は世界三大奇虫を取り上げ、

蠱惑的な閲覧注意のグロテスクワールドに皆さんをご招待しますよ。

 

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三大奇虫紹介

 

世界三大ナントカというのは、往々にして納得のいかないものなのですが、

三大奇虫のウデムシ、ヒヨケムシ、サソリモドキは、

なかなか秀逸なラインナップだと思います。

 

最近流行の「ヘンな生き物」なんか目じゃありません。

 

その姿はまさにクリーチャーです。

 

 

まずは、このヘンテコムシたちを簡単に紹介してみましょう。

 

 

ウデムシ

 

ウデムシは、ハリーポッターの何作目だかは忘れましたが、出てくるシーンがあります。

 

三大奇虫の中ではかなりメジャー、

というか、奇虫として逆に有名になった奇虫代表格です。

 

 

熱帯地方に広く生息していて、大きさは数mmから4cm以下。

 

 

クモのような体型ですが、なんといっても目立つのは、名前の由来になった前腕。

 

5対の肢の、一番前の2本がとにかく長い。

 

その長さは体長の2~4倍もあるので、

伸ばすと、体長から受けるイメージよりもかなりデカいかも。

 

 

長い腕の先には小さなハサミがついていて、

これが武器なのかと思えば、実はほとんど触覚のようなもので、

周囲を探ったり、遠くの小さい虫を捕まえるくらいしか役に立たないのも間が抜けています。

 

普段はUFOキャッチャーのクレーンにように、<>の形に折り曲げられていますが、

見るからに邪魔くさそう。

 

クモにもサソリにも成りきれず、

立派な前腕もタガメのように強靭ではなく、

たいして使い道もないという、グロいだけで無害な蟲さんなのです。

 

 

その点、次に紹介するヒヨケムシは大きいだけに迫力があります。

 

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ヒヨケムシ

 

ユーラシア、アフリカ、南北アメリカの砂漠地帯に棲み、

炎天を避けて、陽当たりの悪い場所に隠れているからヒヨケムシ(日避虫)。

 

体長は、小さいのは数mm、大きいものは肢まで入れて15cmにもなります。

 

手の平サイズと考えればいいかな。

(乗せたくはないけど)

 

 

全身に毛が生えて、近いのはやはりクモなのですが、

これという似た生き物も思いつかないフォルムがオラついていて、

妙な魅力があるんですね~。

 

僕の印象では「でっかいオケラ」なんですが、

それもちょっと違う気がする。

 

 

肢は4対の歩行肢と、2本の触肢の10本で、

大きなハサミ状のアゴがいかにも怖い。

 

実際に獰猛な肉食で、トカゲやヘビやネズミまで襲うし、

人間でもチョッカイ出せば噛まれ、炎症を起こすほど。

 

 

さらに怖いのは、

ゴキブリに匹敵するスピード。

 

デカいヒヨケムシがそんなスピードで迫ってきたら、僕は絶対スクリーむ。

 

生態には謎もまだ多く、三大奇虫に恥じないですね。

 

 

ウデムシとヒヨケムシは普段の生活で出会うことがなく安心ですが、

次のサソリモドキはあなたの家の近くにいるかも……。

 

 

サソリモドキ

 

サソリモドキはまさに偽サソリ。

 

一見サソリのようで、よくよく見れば全然違います。

 

 

たしかにサソリに似たハサミの腕もあるし、歩く4対8本の肢もある。

 

体色の黒もアサシンっぽくて、殺人サソリといった雰囲気プンプン。

 

 

でも、

サソリの象徴たる振り上げた毒の尾はなく、太めの腹部のお尻から、

針金みたいな尻尾がニョロっと出ている。

 

こういうの竜頭蛇尾っていうんですかね。

 

そこから別名はムチサソリ。

 

 

別に、防御のときに噴射する液体が、

酢(ビネガー)の匂いがすることから、

ビネガロンとも呼ばれます。

 

別名はカッコいいのに……

 

 

世界三大奇虫のうちで、

唯一日本(九州南部、沖縄地方、八丈島)で見られるムシで、

普段は石の下などに隠れ、夜に昆虫類を捕食しています。

 

大きさは3~8cmくらいですね。

 

 

どうですか?

 

このグロい面々。

 

さすがに奇虫とされるだけあって、どれも怖ろし気な連中じゃありませんか。

 

 

こりゃ嫌われまくりだろうと思うと、意外とそうでもないんですよね。

 

むしろ奇虫に認定されたことによって、

彼らはキモカワイイ人気者になったようなのです。

 

 

奇虫の魅力とは?

 

ウデムシ、ヒヨケムシ、サソリモドキ、はペットとして人気があります。

 

見た目のわりには比較的おとなしく、

飼育にも苦労が少ないからでしょう。

 

 

まあ、グロ好きな人というのも一定数いるものですしね。

 

これらの奇虫にはどんな魅力があるのか考察してみましょう。

 

 

レア感とデザイン

 

まず「奇虫」ということが先行していることが挙げられます。

 

この奇虫という言葉が、すごく特別な感じがして、レア感が増すわけですね。

 

 

といっても、

彼らは「奇虫」ではあっても「希少」ではありません。

 

その生息地では、普通に栄えている種でもあるのです。

 

 

見つけるのに手間がかかるわけでもないし、

現地の人にとってはボロ儲けじゃないかな。

 

そこら辺にいるムシが売り物になるんですからね。

 

 

しかも、ウデムシもヒヨケムシもサソリモドキも、

人間に害を及ぼすわけでもないけれど、特に役立つこともないという、

存在感のない連中なのです。

 

「奇虫」というマイナスなイメージでも、

つけてもらったら価値が出るってことでしょう。

 

 

そして奇虫の魅力は、なんといってもその形状です。

 

映画でも、

クリーチャーのデザインがヒットに直結しますよね。

 

奇虫はリアルなエイリアンや、クトゥルフなのかもしれません。

 

面白いことにこの3種は、

みんなクモの仲間。

 

クモは全世界で不人気ですが、

クモのデザインそのものが「怪奇なもの」と、

人間の集合的無意識に刻まれているとしか思えません。

 

 

クモは害虫を食べてくれる益虫なのに……。

 

このクモ嫌いの背景には、クモが持つ異質感があるでしょう。

 

人間の想像を超えたデザインと動き方が、怖いような不思議なような、

といった感覚です。

 

 

また、ムカデのような多足と違い、

8本や10本くらいの肢は、動き方がよく見えるというのも原因ではないでしょうか。

 

そんなクモの、さらに奇形じみた生き物、

ウデムシ、ヒヨケムシ、サソリモドキには、

美しいものの対極にある、抗えない負の魅力があるのは当然ではないかと思うのです。

 

 

奇虫はとにかくエキセントリックな存在です。

 

地味に生きている彼らが、人の好奇心をくすぐることは間違いないでしょう。

 

奇虫というのは、身近な非日常を与えてくれる、

神様からのプレゼントなのかもしれないですね。

 

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世界三大寄虫の魅力~まとめ~

 

奇虫界のスター・ウデムシ。

 

砂漠のミニモンスター・ヒヨケムシ。

 

黒いアサシン・サソリモドキ。

 

 

三大奇虫はどれも個性的で、気味が悪いようで、

どこか憎めない平和なムシでもありました。

 

こんな奴らがいる、この地球の懐の深さも感じます。

 

 

ペットショップにいることもありますから、是非機会があれば生奇虫を見てください。

 

その面白さに感動して、衝動的に飼いたくなるかもしれませんよ。

 

 

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