ナマケモノはペットに出来る!環境が大事!注意点も解説!

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ナマケモノって家で飼えるのかな?

この記事にたどり着いた人は、そんな疑問をお持ちでしょう。

 

 

「はい。飼えますよ!」

ナマケモノは普通にペットにできるんです!

 

ナマケモノは珍獣ですが、ペットとして売られています。

日本でも飼っている人がいます。

 

 

 

だけど、ナマケモノはかなり特殊なペット。

 

こういう変な動物は、

飼育が面倒になりがちで、不安もあるでしょう。

 

 

ところが、ナマケモノは飼育の難易度としては低い部類。

動物飼育の素人さんでも、

飼うのは可能なんです。

 

なにしろ、世話がほとんどいらない。

 

餌も少量で、人が食べる物でも間に合う。

 

 

ちょっと興味ありませんか?

 

ナマケモノが家にいるんですよ。

 

癒されることは間違いなし。

珍ペットと自慢もできる。

 

いいことづくめじゃないでしょうか。

 

 

そうは言っても、

ナマケモノ自体が、他の動物と比べても異質。

 

「飼いやすい」と言われても、

「本当かな?」と思っちゃいますよね。

 

 

実は面倒なこともあるにはある。

 

特殊なペットには、特殊な飼育法が必要。

ナマケモノを飼うにも気苦労は大きいかも。

 

世の中、美味しいだけの話はないのですよ。

 

 

ナマケモノ飼育を本気で考える貴方!

 

まずはこの記事を読んで、

現実的なメリット・デメリットを知りましょう。

 

それから飼育を検討してみてください。

 

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ナマケモノの生態と飼育環境

 

最初に飼育環境について説明します。

というのは、ナマケモノを飼うに当たり、

この環境作りがもっとも重要で、

もっとも難関と思うからです。

 

 

環境作りさえクリアできれば、

夢のナマケモノ飼育は8割方叶う。

 

無理なら、

「飼育はあきらめなさい」になっちゃう。

 

それほど重要な要素なのです。

 

 

ナマケモノが好むのは、

どんな環境なのでしょうか?

 

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飼育環境が大事な理由

 

ナマケモノは南米に棲む哺乳類です。

 

アルマジロ、アリクイとともに、

アメリカ大陸の限定動物。

 

特にナマケモノは生息範囲が狭く、

ロケーションにはうるさい。

 

 

なぜか?

そこにしか棲めないからです。

 

少し生態に触れます。

 

生態を知ることが、

飼育にも活かされると思ってね。

 

 

 

ナマケモノは文字通り「怠け者」。

 

とにかく、

「疲れるのは嫌」

「働いたら負け」

の動物。

 

そのため、エネルギー使用量を限りなくゼロに抑えています。

 

 

意外とエネルギーを食うのが体温維持。

 

人間なら36℃前後の体温を維持します。

授業でも習う「恒温性」というもの。

 

僕らは平熱を保つため、無意識にエネルギーを使っているのです。

 

 

ナマケモノはこの能力を捨てました。

 

「エネルギー使いたくない」

「いつも暖かいところにいれば問題ない」

「熱を作る筋肉もいらないね。どうせ動かないし」

って感じ。

 

称賛に値する「やる気なさ」ですよ。

 

 

活動力を捨てたナマケモノにとって、

一年中変わらない自然環境は、

生きてゆくのに不可欠なのです。

 

もちろん、それは飼育環境も同じ。

 

生きるエネルギーのほとんどを、自然に頼っているため、

「環境=命」になります。

 

 

そこで、生息地の熱帯林を、家で再現するわけですね。

 

それは、

「温度が30℃、湿度が70%くらい」

の環境。

 

「粘りつくように蒸し暑い」

といった状態。

 

 

その設定を年中、維持していく必要があります。

 

環境変化に極端に弱いので、これは必須条件。

 

ここを解決できない限り、

ナマケモノ飼育は「難しい」ではなく、

「無理」となります。

 

現実的に考えてみましょう。

 

 

飼育部屋はお金がかかる?

 

「日本は四季がある」

とよく言います。

 

春夏秋冬というよりは、

時期ごとの慣習が多彩ということでしょうが、

この日本の寒暖差が、ナマケモノに合わないわけです。

 

 

温湿度調節には、

冷暖房、加湿器などが要るでしょう。

 

暑すぎても、寒すぎても、乾燥してもダメ。

 

一流のソムリエが、

ワインを保管するような気遣いが求められます。

 

 

とすれば、飼育スペースは密室になるでしょう。

 

エアコンつけたら、窓を閉めるのと同じ理屈。

外気は変化をもたらしてしまう。

 

 

ナマケモノは、

「ぶら下がる場所」も必要で、柱やロープも渡します。

 

まあ、部屋一つをナマケモノに明け渡すことになるでしょうね。

 

 

そこを温室のようにリフォームするか、

部屋ごと熱帯雨林状態にしてしまうか。

 

一部屋を犠牲にして、必要なら改築もして、

暖房などの光熱費も毎月払って……。

 

「それができますか?」

というお話。

 

 

 

少し厳しい書き方をしたかもしれません。

 

しかし、ナマケモノは希少な動物。

流通も少ないため、

一頭が100万円近くします。

 

初期費用はお安くない。

 

だから、安易な気持ちで飼ってほしくないと思うのです。

 

<飼育の様子が分かりやすい動画>

 

 

飼育環境が整えば、

後はそんなに難しくありません。

 

ナマケモノが家に来てからどうするかは、

次項で詳しく説明します。

 

 

ナマケモノ飼育のやり方

 

ナマケモノには、

前肢にツメが2本の、

「フタユビナマケモノ」と、

ツメが3本の「ミユビナマケモノ」がいます。

 

昔はメガテリウムなんて8mのナマケモノもいたのですが、

現在は50~70cmのこの2種だけ。

 

ミユビナマケモノは保護されているので、

飼えるのはフタユビナマケモノになります。

 

 

 

さて、飼育場所も作り、

ナマケモノを購入したら、次はお世話です。

 

といっても、植物のようなナマケモノ。

動かないから、世話もしようがない。

 

臭いもほとんどなく、鳴くこともまずない。

 

 

敵に気づかれる要素は捨て、物体になりきるのが信条。

ペットにするには好都合ですね。

 

だけど、間違いなく動物。

食事も排泄もする。

 

毎日のことですから、気になりますよ。

 

 

ナマケモノの餌と量

 

ナマケモノは果実などを食べます。

 

バナナやリンゴ、

キャベツなどの葉物野菜にニンジンなどの根菜。

 

気に入ればソーセージなんかも食べるそうで、

意外となんでも食べる。

 

 

スイカのように、

水分が多いものは腹を下す恐れがあるので、

避けたほうが良さそう。

 

 

食べる量は一日10gでじゅうぶん。

 

普通サイズのリンゴが約300gですから、1ケ月持つ!

 

なにしろ、

餌を食べているのがずっと確認できず、

「風を食ってるんじゃね?」

と思われていたほど少食ですから。

 

 

口元に与え、気に入れば食べてくれます。

 

最初は好まなくても、食べられるとわかれば食べてくれる。

 

少量でも、一日一回は与えましょう。

 

 

ただし、与えすぎては絶対ダメ!

 

消化もエネルギー使うため、ナマケモノには10gが限界。

 

それを越えると過労死?

しちゃうんです。

 

 

トイレとお風呂は楽ちん

 

餌が少ないから、

排泄は10日に一度くらい。

月に一回なんてときもあります。

 

ナマケモノは排泄するときは木から降ります。

 

根元に当る場所に、トイレ用の箱を置いておけばいいでしょう。

 

 

たまには、お風呂も入れてあげたいですね。

ナマケモノは長毛で、虫などつきやすいのです。

 

動かなすぎて、コケが生えることもある。

 

高温多湿で飼育するので、

シイタケとか生えても驚きません(笑)。

 

 

入浴そのものは苦労はないでしょう。

 

ナマケモノは水を嫌がらないし、

暴れたりしない。

普通にお風呂に入れて、洗い流せばいいです。

 

 

環境が良ければ、ナマケモノは10年以上生きています。

 

ペットでは30年近く生きたこともある。(野生では20年)

 

世話もかからず、いいんじゃないの~。

でも、残念なこともあるんです。

 

 

ナマケモノ飼育のデメリット

 

まず、珍獣全般に言えることですが、

診察できる獣医が少ない。

これはちょっと心配ですね。

 

それ以前に、調子の良し悪しもわかりづらいでしょう。

 

動かない、食べない、排泄しないが普通ですし。

 

 

飼育前に、ネットで調べる、販売店に聞いておくなど、

動物病院についても考慮してください。

 

 

 

あとは一緒に遊べないこと。

 

抱っこしたりはできますが、長時間つきあわせてはいけません。

 

遊びも疲れる。

ナマケモノ過労死の原因になります。

 

1m動くのに5分もかかるほど貧弱なんだもん。

 

 

ほとんど静止で、見ていて楽しいかは微妙。

 

飼育空間も暑苦しいから、一緒にいられる時間も少なくなる。

 

世話も少なく、飼っている感はないかもしれない。

 

 

僕なら無難にイヌかネコにしますが……。

ナマケモノ飼育は楽といえば楽。

でも、なんだか、

「メンドくせぇ~」ペットでもある。

 

ペット本体よりも、環境に気を遣う飼育なのは否めません。

 

 

「ナマケモノと暮らす生活」

はたしかに憧れますよ。

 

しかし、その壁は低いと言い切れないでしょう。

 

 

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環境作りは必須!健康管理も気を遣うでしょう!まとめ~

 

ナマケモノはとにかく「変わり者」です。

 

 

これほど、

「自然に生かしてもらっている」

動物はいません。

 

だから、

環境変化で真っ先に死滅する危険もある。

 

どれほど「飼育環境」が大事かお分りでしょう。

 

手間はほぼないのに、環境の維持は大変。

 

 

飼っている人は、細かなケアができると同時に、

ある程度の経済力もなければいけません。

 

 

それができれば、後は放置系なんですが……。

ナマケモノ飼育どうですか?

 

「これならできる」

「やっぱり無理」

 

飼う前にしっかり考えてほしいと思います。

 

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