現代では見られない、
「板皮(ばんぴ)類」という魚、
ダンクルオステウス。
板皮類というより、甲冑魚と言ったほうがわかりやすいかも。
鎧を着た魚です。
魚界のダースベーダーと呼ぶにふさわしいでしょう。
僕が勝手に呼んでるだけなんだけど。
ダンクルオステウスは、
今から3億8000万年ほど前の「デボン紀」にいました。
デボン紀は別名「魚の時代」。
現在の魚類のルーツが現れ、
繁栄した時代でした。
美味しいお寿司が食べられるのも、デボン紀があってこそ。
そんな魚類ビギニングの時代ですから、
今では見られない変魚も多かった。
中でも風変わりなのが、
甲冑魚ダンクルオステウスなのです。
これが見るからに、凶悪そうな面構え。
ブ厚い装甲をまとった巨大魚なのだから、
迫力満点。
魚時代の海に君臨していたのです。
でも、
ダンクルオステウスの覇権は長く続かなかった。
この強そうな魚がどんな生態で、
なぜ絶滅したのか?
化石から、ダンクルオステウスの謎が少しずつわかってきています。