シーラカンスの生息地と発見例!日本近海にいる可能性は?

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「生きている化石」の2つ名で知られる古代魚、シーラカンス。

 

恐竜が地上を闊歩していた時代から、

今も変わらぬ姿で生きているシーラカンスは、

1938年に生きた姿で発見されるまで、

化石でしか見ることが出来ない、絶滅した種だと思われていました。

 

 

彼らは今いったいどのような場所に住んでいるのでしょうか?

 

そして絶滅した恐竜と違って、どうして生き残れたのでしょう?

 

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生息地と発見例!日本の近海にはいるの?

 

まず、日本の近海には生息しているのか?

についての結論ですが、残念ながら日本近海では発見されていません。

 

ですが、可能性がないという事もないのです。

 

それについて、どういう事か見ていきましょう。

 

 

シーラカンスと一般的に呼ばれる、

シーラカンス目の魚類は、

絶滅した化石種と、今も生きている現生種が含まれます。

 

化石は、世界中の浅い海や、淡水域でも発見されていますが、

現生種は2種だけとされてるようで、

どちらも深海に生息しています。

 

 

それで、原生種の2種類の名称なんですが、

カルムナエ種と、インドネシア・シーラカンスです。

 

この2種類は、どのようにして発見されたのでしょうか。

 

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カルムナエ種の発見

 

最初に発見されたシーラカンスは、

カルムナエ種です。

 

化石でしか知られていなかったシーラカンスが、ふたたび生きた姿で人前に現われたのは、

1938年、南アフリカでのことでした。

 

そしてその14年後、今度はインド洋コモロ諸島で、

史上2個体目となるシーラカンスが発見されました。

 

 

ここまでが、カルムナエ種が発見された経緯。

 

後に、カルムナエ種とは異なった遺伝子を持つ、

インドネシア・シーラカンスが発見されます。

 

 

インドネシア・シーラカンスの発見

 

さらに時は経ち、1997年にインドネシアで新たな種が発見されました。

 

発見されたシーラカンスは、

それまで見つかっていた現生種とは、異なる種だったことから、

「インドネシア・シーラカンス」

と呼ばれています。

 

 

ここまでが、原生種である2種類、

カルムナエ種と、

インドネシアシーラカンスが発見された経緯です。

 

ですが、実を言うと、この2種類以外にも、

原生種が存在している可能性もあるんですよ。

 

 

新種の可能性

 

さらに21世紀に入ると、

タンザニアでの捕獲例が相次ぎます。

 

そこで次々と発見されたシーラカンスは、

コモロ諸島で発見されたシーラカンスとは、

異なった遺伝子を持っていたというのです。

 

 

発見当初は、コモロ諸島からやってきた迷子だという意見もあったそうです。

 

それが研究の結果、ただの迷子ではなく、

コモロ諸島のシーラカンスとは、既に20万年前に分岐していたことが証明されています。

 

 

これらの捕獲例から、絶滅を逃れたシーラカンスは世界各地に散らばり、

人知れず、独自の集団を作り上げていたことがわかってきました。

 

日本近海では、まだシーラカンスの発見例は挙がっていませんが、

まだ人が見つけていないだけで、

静かに深海を泳いでいる可能性も大いにあるんです。

 

 

ましてや日本近海は、

世界有数の深海魚の宝庫。

 

その可能性に、期待せずにはいられません。

 

 

ここで不思議なのが、

どうしてシーラカンスは絶滅しなかったのか?

ということ。

 

「生きている化石」と言われる由縁にも着目しながら、シーラカンスの謎に迫ります。

 

 

シーラカンスの進化

 

見つかっている化石から、シーラカンスは、

古生代デボン紀から世界中に分布していたことがわかっています。

 

そしてシーラカンスが、

「生きている化石」と称される理由は、

発見された化石とほとんど変わらない姿で、生きている個体が見つかっているからです。

 

 

そして、形態を変えるという進化をせずに、

何故、絶滅を免れることができたのか?

 

その理由は、

シーラカンスが生息地を、環境の変化の影響を受けやすい地上ではなく、

環境の安定した、深海に移したからだと考えられています。

 

 

形態

 

3億年以上前から変わらないシーラカンスの見た目は、実は種によってかなり異なり、

平らな体型から、立体的な丸い形まで様々です。

 

 

その中でも、共通する最大の特徴は、

手足のようにも見えるウロコに覆われた、筋肉質のヒレでしょう。

 

これは我々人類も含まれる、

四肢動物の手足に進化する前の形態です。

 

確かに、両生類の前足と後ろ足に、見た目が似ています。

 

 

もう一つの特徴は、シーラカンスの身体には、

ほとんど骨が無いことです。

 

背骨すらなく、

油のような液体が入ったチューブ状の脊柱があるだけ。

 

あとは軟骨だけで体を支えています。

 

 

軟骨だけで深海の大きな水圧に耐えられるの?

と心配になるところですが、

シーラカンスの体表は、硬いウロコに包まれているので、

周りの海水に、体が押しつぶされることはありません。

 

 

シーラカンスという名前自体は有名ですが、

実はシーラカンスの私生活については未知数。

 

寿命や繁殖方法、分布域などがまだ謎に包まれており、

今も研究が進められています。

 

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シーラカンスの発見例と形態~まとめ~

 

シーラカンスの繁栄は、今から65000万年前の大量絶滅によって幕を閉じた……

と考えられていました。

 

1938年に初めて見つかった、

生きたシーラカンスが世界を驚かせるとは、

まさかシーラカンス本人も予想していなかったでしょう。

 

絶滅したと思われている種が、どこかでひっそり生き延びているかも知れない、

そんな夢を見せてくれる古代魚、シーラカンスでした。

 

 

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