タスマニアデビルの腫瘍(ガン)と絶滅危惧に至る駆除の歴史

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タスマニアデビル、

タスマニア・・デビル、デビル・・

どんな怖い動物なんでしょう!

 

タスマニアに棲んでいる悪魔・・

怖怖~

 

 

いえいえ、

外見は、子熊にカンガルーの尻尾がくっついているみたいで、

とっても可愛いと思います。

 

 

では、どうして怖い名前が付けられてしまったのでしょうか?

 

 

一説には、「鳴き声が悪魔のよう」

「死んだ動物の死骸を貪る」

と言われています。

 

悪魔の鳴き声を聞いたことがあるのかい!

と、言いたくなりますが、

それはおいておきまして、独特な習性がある可愛いヤツなんです。

 

 

でも、絶滅危惧種でもあるんですよね。

 

駆除の歴史があったり、

タスマニアデビル特有の病気にも苦しめられているんです。

 

まずは、絶滅危惧種にまで指定された、

これまでの歴史を見ていきましょう。

 

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タスマニアデビルは絶滅危惧種

 

体調は、尻尾を含め70~90㎝、

 

体重は、オスが10~12㎏。

 

メスが6~8㎏、寿命は、5~6年。

 

タスマニアにのみ生息しているそうです。

 

 

絶滅危惧種に指定されるまでに至るのに、駆除の歴史もありました。

 

それも、家畜を襲うということで、

1830年頃から駆除され始めたらしいのですが、

実は濡れ衣だったという・・・

 

同じ時期に駆除指定されていた、

フクロオオカミの仕業だったんです。

 

 

家畜襲撃は、タスマニアデビルも仲間だと思われてしまっていたそうで、

敵対視されていたなんて・・泣

 

 

フクロオオカミは、1936年に絶滅したそうなんですが、

タスマニアデビルの冤罪は晴れ、

1941年に保護法が制定されたそうです。

 

 

何時でも、邪魔だと直ぐに駆除したがる・・

そして、居なくなりそうになると慌てて保護対象にする・・

 

全く何なんでしょう。

 

 

人間だって、空腹だったらご飯を食べますが、

動物は食べ物を生産したり、購入したり出来ないので、

己で必死に食べ物を強奪死守しないと生きていけないんですもんね。

 

 

タスマニアデビル達は、肉なら何でも食べるそうで、

内蔵や骨までバリバリ食べる、残さず綺麗に食べる、

「食品ロス」を出さない、お利口さんとも言えるでしょう。

 

 

そんな子達は、どうしてタスマニアにしか居ないのでしょうか?

 

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昔はオーストラリアにもいた

 

 

昔は、オーストラリアにもいたそうなんですが、

人間により持ち込まれたディンゴという犬のせいだ、

という説があります。

 

人間に敵視され、犬に襲われ、散々ですよね。

 

 

 

タスマニアデビルは、有袋類(ゆうたいるい)で、

穴を掘るので、袋が上下逆に付いているそうです。

 

そんな袋で大切に育てる動物なのですが、

そこがまた過酷な野生の動物世界!

 

 

一度に、20~40引きの赤ちゃんを生むそうなのですが、

生き残るのはなんと、2~3匹だそうです。

 

 

すくな!!!

 

 

何故かと言うと、

お乳は4つくらいしかないそうで、

お乳の取り合いに勝てない子は、自ずと生きてはいけないですよね・・

 

 

袋は上下逆になってるのに、お乳増やすような進化しなかったの??

(産まれてすぐに、そんな生存競争させるなんて~泣)

 

 

実際に、成長出来る個体数が少ないのに、

敵が沢山いたら、

そりゃ、どんどん減るわけですよね。

 

然し、タスマニアデビルが減少している原因は、

人間や動物のせいばかりではないようです。

 

 

デビル顔面腫瘍性疾患(顔のガン)

 

タスマニアデビルは、

「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD」という、

彼ら特有の病気が発祥するそうで、

ガンのようなものではあるのですが、接触すると移ってしまう病気らしいのです。

 

 

実は、これがかなり厄介なんですよ。

 

タスマニアデビルは求愛行動で、お互いに噛みつくそうなのですが、

その求愛で感染が広がってしまうこともあるそうで、

感染を止めることは、とても困難ですね。

 

 

ですが現在は、保護活動により、

近くのマリア島などに保護区を設けて、

健康な個体を移したり、海外の動物園に出して、

感染を防ぐ努力もされているそうですよ。

 

日本でも、

2016年に多摩動物公園に、

マルジューナという名前の子が来ました!

 

(然し、残念ながら、2017年に亡くなったそうです)

 

 

また、絶滅させようとした人間により、

ワクチンの開発も進められ、

この厄介な、デビル顔面腫瘍性疾患に対抗出来るようになっているそうです。

 

 

でも、更に期待されるのは、

タスマニアデビル自身の驚異の進化にあるそうで、

その病気に対する、抵抗力がある子達が産まれているそうで、

動物の進化には脱帽ですね!

 

 

タスマニアデビルは、過酷な環境下で、健気に細々と生きています。

 

人間のワクチンと、

彼らの持つ驚異的な進化の力で、絶滅を防ぎ、

可愛い顔を見せ続けて欲しいですね。

 

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タスマニアデビルの歴史と病気~まとめ~

 

タスマニアデビル。

 

名前は怖いけど、外見は可愛く、性格は健気、

一生懸命生きている子なんです。

 

自分よりも大きな相手に出会ってしまうと、

アクビが出てしまうという、

愛らしい習性を持つ、彼らの未来が明るいことを祈ります。

 

 

タスマニアデビルは、

鳴き声が悪魔みたいだと、怖い名前をつけられ、

家畜を襲うと濡れ衣を着せられ、人間が持ち込んだ動物に襲われ、

生まれもっての厄介な病気があり、

本人自身が悪魔に祟られているかのような、

不幸な生い立ちの散々な生物です。

 

 

敵であった人間の叡智と、自分自身の進化の力で、

難病を克服しようとしている彼らは、

凄まじい生存競争から、生き残った強い子達なので、

絶対絶滅しないでしょう。

 

 

人間が大切にしている家畜を襲う動物は、嫌われるのですが、

それでも、その動物達も生きている・・

 

生きるために食べなければならない。

 

 

どんな動物でも、生態系に組み込まれているわけで、

現に、タスマニアデビルも、数が激減したことで、ノネコが幅を利かせ、

小さな動物達を大量に食べすぎ、絶滅寸前になっている小動物もいるそうで、

生態系を人間が崩してはいけないのではないでしょうか。

 

 

頑張れ!可愛い悪魔ちゃん!

 

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