ニンゲン(ヒトガタ)の正体!ネット社会が生んだ近代UMA

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「ニンゲン」とは、また意味深な名前をつけたものだと思う。

 

そうです。

南極にいるという未確認生物ニンゲンです。

 

ネットを利用する人であれば、一度は聞いたことありますよね。

 

 

それにしても、

ニンゲンとは、固有名詞としては随分ややこしいと思いませんか?

 

この記事でも「人間」はホモ・サピエンス、

「ニンゲン」は未確認生物と使い分けています。

 

 

このニンゲンは、最近一番ホットなUMAなのですが、

ネッシーや雪男やツチノコとは、ちと毛色が違う。

 

未知動物という括りではあるんですけど、

抽象的というか、どうも肉感のないUMAなんですよ。

 

古典UMAと一線を画す、新型のUMAといえるでしょうか。

 

「ニンゲン」という名前も、動物らしくない。

 

 

さらにネットにいじられて、実体がごちゃごちゃになっています。

 

おかげで正体もよくわかりません。

 

「ニンゲンってなんなのさ?」

の問いに明確な答えは出せそうにない。

 

でもひとつひとつ丁寧に追及してゆくと、なにか見えてくるような気もするのです。

 

 

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ニンゲンとは?目撃情報と特徴

 

一般的に、ニンゲンとは以下の特徴のものです。

・南極の海、または陸に生息

・白くて、巨大(数十メートル)

・人間のような姿。手ないし足がある。
または手足のような四肢を持つ

・人型物体とも呼ばれる

・テレパシーが使える

 

他にも、

「夜行性」

「太平洋・太西洋でも見られる」

「体の質感は無機質っぽい」

などと報告があります。

 

 

どうやら、

四肢(あるいは前肢)のある、白くて巨大な生き物らしいのですが、

定型となるイメージは、今も固まっていないのが実情。

 

物体と称されたり、テレパシー使いとか言われてたりして、アニマル感もありません。

 

ちなみに、北極の近くでも同種のものが見られ、

こちらはヒトガタと呼び分けているそう。

 

 

ニンゲン・ヒトガタというからには、

人間に見えるのでしょうが、人間なわけはない。

 

他の動物といっても、どうしてもピンと来ません。

 

 

目撃談から判断できないかと調べてみたところ……

・1958年、日本の観測船、宗谷の乗組員が怪物を目撃。
「南極ゴジラ」と命名。

・1971年、日本の漁船の乗組員が、
ニュージーランド沖で巨大生物を目撃。

・2002年、アフリカのナミビア沖を泳ぐニンゲンがグーグルアースに写る。

・2011年、スウェーデンで遊覧船が、
ニンゲン(ヒトガタ?)に接近される。

・2014年、南極でロシアの貨物船が、
ニンゲンらしい生物の襲撃を受ける

……など。

 

こちらも「ニンゲンっぽい何か」

といった程度の話。

 

 

だけど、

これがニンゲンの最大の特徴といえる部分だと思うんです。

 

ニンゲンという一種類の生物がいるというよりも、

主に、南極の海にいる未確認の生物、

またはクジラなどの誤認を、

「ニンゲン」という名前でまとめている印象です。

 

だから掴みどころがない。

 

 

そういった事情から、ネットでいじられやすく、

ニンゲンの想像図の画像や、動画は多いものの、

人間のような生物から、人間とは思えない生物まで様々です。

 

2002年、グーグルアースに写ったニンゲンの動画。

 

リアリティがあるのも出回ってる。

 

 

さらに「北海道の畑で見た」とか、

「ポーランドの公園で寝ていた」など、

酔っぱらいのオッさんみたいに出現し、情報がとにかく雑多。

 

ガセまみれのUMAであることは否めません。

 

ニンゲンの話は、

ネットが拡散し、ネットで多様化・複雑化しているのです。

 

 

これが、ネッシーや雪男とは違うところ。

 

古典UMAは、少ない情報や噂から可能性を考察するのに対し、

ニンゲンは、ネット情報ばかりがやたら膨大で、具体的な実体があやふやな、

現代型のデータUMAなのです。

 

 

ニンゲンを追求するならネットは無視できません。

 

次項でその関係を探ってみましょう。

 

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ニンゲンはネット発祥の都市伝説?

 

そもそも、ニンゲンはネットが発祥です。

 

しかも、日本が発祥。

 

日本の、大手掲示板に掲載された書き込みが始まりでした。

 

 

要約をするとこんな感じ。

 

“南極海の捕鯨調査で、時々不思議な生物が目撃される。

 

それらの報告は、IWC(2019年1月に日本脱退)に提出している、

調査捕鯨計画書に記した活動以外のことであり、

調査捕鯨の信憑性を損なうことにもなるため、

公表できない。

 

その生物は白くて、巨大な人間のような姿をしている”

 

 

もちろん、

この情報の告発者が誰か?

未知生物の記録が本当にあるのか?

 

それらは一切不明です。

 

南極という現代の秘境と、捕鯨というデリケートな問題を絡めてあり、

さらに、政府の隠ぺいも足し合わせてある、

とても、話としては出来のいい仕上りになってますね。

 

 

 

その後、拡散され、世界中で話題のネタとなるわけですが、

以来ニンゲンは、ネットで容姿や生態が構築されていったような節があります。

 

日本人の遊び心というか、ネット民の悪ふざけというか、悪い意味で洒落も加えられて、

「ポーランドの公園で寝てたりする」

そんな目撃談もある。

 

近所の飲み屋でクダをまいていても驚きません。

 

 

ニンゲンは、

「みんなで作り上げた都市伝説UMA」

と言えるでしょう。

 

人面犬やテケテケと同じですね。

 

 

 

「それじゃ、ネットの怪しい書き込みから発したデタラメなんですね」

と思いますか?

 

いやいや、単なる都市伝説とも断言出来ないでしょう。

 

 

南極は未知の残る、広大な大陸と海洋を擁しています。

 

得体の知れぬ生物を見たという話は少なくありません。

 

ニンゲンはいるかもしれないです。

 

その可能性も探ってみましょう。

 

 

ニンゲン実在の可能性と正体を探る

 

ニンゲンの正体で一番考えられるのは、

「白くて、大きい」という部分から、

シロナガスクジラです。

 

 

哺乳類で、ヒレになった前肢もあって、

人間とはずいぶん違っても、ニンゲンのイメージには近いものがあります。

 

ヒレが部分的に欠損していれば、人間の手のように見えるかもしれません。

 

また、奇形などでクジラらしくない個体ならば、未確認動物にも見えるでしょう。

 

 

他にも「人間のよう」ということなら、

アザラシやカイギュウやシャチなど、

大型海棲哺乳類も考えられますね。

 

 

 

他にも、白くて大きいといえば、

イカも容疑者です。

 

10mを超える大イカが生存するのは、ご存知の通り。

 

グーグルアース氏は南極近海で、100m以上あるイカらしき生物も捉えているんです。

 

人間っぽくはないけれど、軟体動物ですから、

一瞬ならどんな形に見えても不思議はありません。

 

 

ニンゲンが誤認とすれば、

巨大な海の生き物の可能性が大。

 

新種だとしても、クジラのような生物ではないでしょうか。

 

既知生物でないとすれば、

正体の解明はもうお手上げです。

 

 

それに、例えばでいいのなら、いくらでも出てくる。

・各地の神話に登場する巨人の末裔。

・極地に適応した海棲人間。

・海坊主のような怪異。

・環境汚染が産んだ、ゴジラ系の生物。

・悪の組織が建造した、白い巨大潜水艦。

・眠りから覚めた、神的な存在物。

・地球外生命体

とか、なんでもイケちゃう気がします。

 

それくらいニンゲンは、動物的実在感が乏しいんです。

 

 

僕は、やはりネットの都市伝説に過ぎないと考えますが、

あなたはどう思いますか?

 

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ニンゲンの正体を目撃情報から考察~まとめ~

 

奇妙な形態と、神秘的な雰囲気で、一躍有名になったUMAニンゲン。

 

 

その正体を追及してみれば、

発信源は殆どがネットという事実にぶち当たります。

 

情報化社会は日進月歩ですが、

大量の情報は、ネットやマスメディアを通して歪められているのは本当。

 

事実無根の怪物を生み出すことも時にはあるでしょう。

 

 

僕にはニンゲンが、大衆心理を反映して生まれた空想のように思えます。

 

その証拠に、ニンゲンを科学的に調査しているという話は聞きませんしね。

 

あまりに常識外れのUMAで、研究の価値が薄いと判断されているのでしょう。

 

その存在がショッキングなだけに、

秘密裏に研究されているとも言われてますが、

実在は疑問です。

 

 

ニンゲンは、

生物学よりも、社会学からアプローチするべきUMAかもしれません。

 

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