この世界には、色々な動物が暮らしています。
そして、人間も色々な移動手段を使って、世界中の動物を見に行くことができますよね。
でも、実は昔からいたにもかかわらず、
発見が昭和の終わりまでされていなかった鳥がいるんです。
それがヤンバルクイナです。
ヤンバルクイナって知っていますか?
名前だけならば、歌などで聞いたことがあるかもしれません。
でも、ヤンバルクイナって名前だけでは、どんな動物かもわかりませんよね。
一体どんな、動物なのでしょう?
気軽に会いにいけるのでしょうか?
野生のヤンバルクイナに出会うには
ヤンバルクイナは沖縄県本島に生息してる鳥です。
ですが、残念ながらたくさん自然下にいるわけではありませんので、
気軽に行っても見られないかもしれません。
絶滅危惧種に指定されていますので、、、。
ヤンバルクイナは、
主に沖縄北部のやんばる地域に生息しています。
環境省にて、ヤンバルクイナの生息状況調査を行っていますので、
それをもとに、ヤンバルクイナを探してみるのもいいかもしれません。
しかし、このヤンバルクイナは本当に数が減っているんです。
原因の一つに、人間が運転する車による交通事故がありす。
せっかく出会うために行って、
ヤンバルクイナを車ではねてしまうなんていうことは絶対に避けたいですよね。
生息地域になりますと、
「ヤンバルクイナ注意」
の標識が出ていますので、これを見かけるようになりましたら、
特に注意して車を走らせてくださいね。
万が一はねてしまっても、そのままにせずに、
「やんばる野生生物保護センター」に連絡してください。
この看板も、よく道で見ることができますので、
よろしくお願いいたします。
では、このヤンバルクイナは、そもそもどんな鳥なのでしょうか?
なぜ、ここまで減ってしまったのでしょう?
どんな鳥?
ヤンバルクイナと名前だけで見ると、
正直、動物なのか植物なのかよく分かりませんよね。
実は、このヤンバルクイナは、
山原水鶏とも書きます。
山原(ヤンバル)水鶏(クイナ)です。
こうすると分かり易いですよね。
生息場所は、沖縄の北部の固有種になります。
この沖縄北部を示す言葉が山原(ヤンバル)で、
水辺に住む鶏に似た鳥でクイナです。
でも、鶏に似た鳥って、意味分かんなくないですか?
どうやら鳥とは、飼ったり生息している、
翼のある鳥のことを言うらしいんですよ。
まあ、大抵の鳥が、これに当てはまりますよね。
それで、実はヤンバルクイナって飛べないんですよ。
だから、翼があっても鳥ではなく、鶏なのかもしれませんね。
それで、もう一つの方の鶏の意味なんですが、
簡単に言うと、鶏肉などの食用や家畜らしいです。
ニワトリも鶏と書きますし。
それにヤンバルクイナは、サイズ的にもニワトリと同サイズです。
飛べないとはいえ、
もしダチョウ程大きかったら、鶏だとイメージと合いませんけどね。
そんな、ヤンバルクイナの大きさですが、
外見は全長35cm、体重は340~430gです。
体の色は、暗いオリーブ褐色で、顔や喉は、黒い色をしています。
お腹あたりは、黒と白の縞模様があり、
赤い目と赤いくちばし、赤い足はとても特徴的です。
声は「キョキョキョキョ」「クリリーヤ」と鳴きます。
この鳴き声がとても特徴的だそうで、新種発見にも繋がりました。
このヤンバルクイナは1981年に確認されて、
新種として登録された、とても新しい鳥なのです。
はじめは、1964年に声が録音されて、
「変な声」とメモをされていたそうです。
また、先ほども述べたように、ヤンバルクイナは体に対して羽が小さく、
筋肉が少ないために空は飛べません。
これは、元々ヤンバルクイナの生息地には天敵がいなく、
飛ぶ必要がなかったためと考えられています。
しかし、しっかりとした足がありますので、木に登ることは得意です。
しかも夜間は、木の上で体を休めている様です。
でも、現在絶滅危惧種に指定されているんですよね。
その原因は、人間がヤンバルクイナの天敵である、
マングースなどを持ち込んだためとも考えれています。
そして、マングースのほかに人間のペットだった動物も、
ヤンバルクイナを襲うこともあるようです。
また、交通事故で亡くなるヤンバルクイナも多いようですので、
とても残念ですね。
そんな、絶滅危惧種に指定されていて、
自然下でもなかなか出会うことのできない鳥、
ヤンバルクイナですが、確実に会うにはどうすればいいのでしょうか?
ヤンバルクイナが見れる場所
ヤンバルクイナに確実に会う方法があります。
それは、那覇空港から高速を使って、2時間ぐらいのところに、
「安田(あだ)くいなふれあい公園 ヤンバルクイナ生態展示学習施設」
という施設があります。
標識もありますので、たどっていければ着くと思いますので、
是非頑張って行ってみてください。
時間によっては、ご飯の時間にあたることもあり、
ヤンバルクイナの食事も見ることができるかもしれませんよ。
こちらには、「キョンキョン」
というヤンバルクイナが展示されていています。
人工ふ化にて飼育されているため、とても人懐っこく、
ガラス越しですが、結構近くに来てくれますよ。
ちょこちょこ歩く姿は、本当にかわいいです。
やはり、鳥は人慣れしていると、より一層かわいいですよね。
沖縄にしかいないヤンバルクイナですが、
人工的にふ化させることもでき、保護もしていて、
少しずつ数も増えているようでホッとしますよね。
ヤンバルクイナの特徴と会う方法~まとめ~
ヤンバルクイナは、声こそ認識されていましたが、
新種登録までにも時間がかかり、
1981年に新種に登録された新しい鳥になります。
1981年なんて、この記事を見てくださっている方は、
まだ産まれていない方が大半かもしれませんね。
その位、発見が新しい鳥ですが、一時期1000羽を下回る数まで減っていたそうです。
ですが、その後の懸命な努力により、
少しづつ回復していて、施設や自然下でも会える鳥になりました。
沖縄に行く機会がありましたら、
ぜひ、ヤンバルクイナに会いに行ってくださいね!