リュウグウノツカイと地震の前兆は迷信か?人魚伝説でも有力

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その名が示す通り、神秘的な姿をした魚、

リュウグウノツカイ!

 

深海に住んでいるため、

なかなか見かける機会がない生物ですね。

 

 

しかし、彼らが日本の砂浜に打ち上げられることは珍しくないのですよ。

 

そして打ち上げられる度に噂されるのは

「地震の前触れでは……?」

という不吉な言い伝え。

 

 

果たして本当にリュウグウノツカイは、

地震の前兆なのか?

 

そしてリュウグウノツカイと、

日本人の驚きの関係とは?

 

最後には、

リュウグウノツカイを見ることが出来る水族館も、ご紹介していきます!

 

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リュウグウノツカイが地震を呼ぶ!?

 

リュウグウノツカイは、世界中の海の外洋に生息していますが、

日本での目撃例は、日本海側に集中しています。

 

最近では2017年2月14日に、

新潟県の柏崎市宮川の海岸に打ち上げられているのを、

釣り人が発見したことが新聞に掲載されました。

 

気になるのは、

その後に新潟県付近で地震があったのか?

ということ。

 

 

調べてみましたが……

ありませんでした。

 

少なくともその後15日間は、付近で発生した地震はなく、

お隣の富山県や石川県でも地震は起きていませんでした。

 

 

2018年にもすでに、

福岡県福津市や京都府宮津沖で発見されるなどしていますが、

特筆するような大きな地震は起きていないようです。

 

地震大国である日本では、

日々大小問わず地震が発生しているので、

昔の漁師さんが、「ひょっとして……」

と関連づけてしまっただけかもしれませんね。

 

 

古くから言い伝えられている迷信は、

往々にして、意外な真実を言い当てていることが少なくありませんが、

『リュウグウノツカイ=地震』論は、どうやらただの迷信みたいです。

 

 

魚類学者の論文にも、

リュウグウノツカイと地震に関係性はない、

とはっきり断言されています。

 

また東海大学などの研究チームも、

深海魚は地震の予兆ではない、

と発表しています。

 

 

地震のことを尋ねるなら、

リュウグウノツカイよりもナマズが詳しそうですね。

 

「な~んだ、ただの迷信か。まったく誰がこんな噂を広めたんだ??」

 

不思議なモノ好きの私としては、

嘘か誠かは置いておいて、迷信を楽しむのが通だと思うのですが、確かに、

リュウグウノツカイ=地震』論を、頭から信じてしまっては、

要らぬ心配のタネを増やしてしまうことになりかねません。

 

 

しかし、リュウグウノツカイが地震を予兆するのでは?

と、考えた昔の人の言い分もわかってあげて欲しいのです。

 

 

なにしろその見た目と言ったら……

 

 

あんな巨大で奇妙な魚がある日突然目の前に現れたら、

きっと疑り深いあなたでも、

何かの前触れかと思ってしまうでしょう。

 

古来から、

日本人と関わってきたリュウグウノツカイは、

どのように解釈されていたのでしょうか?

 

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日本の人魚伝説

 

人魚伝説は世界各地に伝わっています。

 

有名なのは、

ジュゴンなどのカイギュウが人魚の原型になった、

という説。

 

 

しかし、日本でジュゴンを見ることが出来たのは、

沖縄など本州からは離れた土地でした。

 

人魚の原型になったといわれる海洋生物には、

諸説ありますが、

どうやら本州で伝わる人魚伝説には、

リュウグウノツカイが関わっていた説が有力なようです。

 

 

ここで、リュウグウノツカイの見た目のすごさをご紹介します。

 

 

まずその体長……

日本の海岸に打ち上げられたもので、

だいたい3m!

 

でかい!

 

大きいものでは、

なんと11mの個体も見つかっているのです!

 

 

深海では、その銀色の細長い体で、

立ち泳ぎをしている姿が確認されています。

 

頭にはこれまた細長い、糸のような赤いとさかが何本も伸び、

2本の細い腹びれも赤く伸びています。

 

 

見た目が普通の魚と違いすぎて、また巨大さもあいまって、

昔の人は海からの使いではないかと考え、

「竜宮の使い」という名前になったんですね。

 

そして実は、

日本の人魚伝説に出てくる人魚の特徴が、

このリュウグウノツカイとめちゃくちゃ似ているんです!

 

 

日本各地の、不思議な話を聞き集めた、古い文献では、
白い肌と赤い髪をもつことが、人魚の特徴だと書かれています。

 

白い肌は銀白色の体、赤い髪は赤いとさか……

と考えれば、リュウグウノツカイは、

まさしく、人魚伝説の元になったとしか思えない風貌をしていますよね。

 

近くでまじまじと見つめてみても、

リュウグウノツカイが、人の顔をしているなんてコトはないのですが……

 

 

昔から、今と変わらず、日本の海岸に姿を現していたリュウグウノツカイ。

 

それがまさか、

人魚として認識されていたとは、思いもよらない発見でした!

 

 

人魚に例えられたリュウグウノツカイ。

 

その神秘的な姿を見てみたい!

 

長い体で立ち泳ぎする姿を見てみたい!

 

 

そんな欲求から、リュウグウノツカイが展示されている水族館を調べてみました!

 

 

リュウグウノツカイが見てみたい!

 

ここで残念なお知らせをしなければなりません……

 

生きたリュウグウノツカイを、

見ることが出来る水族館はないのです。

 

 

深海に住む生物の特徴として、

その水圧の変化から、

地上の水槽では生きていけないということが挙げられます。

 

リュウグウノツカイも例に違わず、

もし生きたまま捕獲されても、

水槽に移した数時間後には死んでしまうのです。

 

 

実際にそのような形で、水族館に生きたまま搬送され、

数時間後に死んでしまったリュウグウノツカイは、

打ち上げられた個体よりも、保存状態が良いため、剥製になって水族館に展示されてるようです。

 

 

剥製を展示している水族館は、全国に点在していて、剥製の他にも、

液浸標本を見ることが出来る水族館があります。

(下記参照)マリンピア日本海(新潟県)

 

• アクアワールド・大洗(茨城県)• サンシャイン水族館(東京都)

• 東海大学海洋科学博物館(静岡県)

• 大阪市立自然史博物館(大阪府)

• マリンワールド海の中道(福岡県)

• 九十九島水族館・海きらら(長崎県)

• のとじま臨海公園水族館(石川県)

• 道の駅「北浦」(宮崎県)

 

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深海の竜宮に思いをはせて~まとめ~

 

リュウグウノツカイという耳慣れない名前は、

人々の想像力をかき立て、

言い伝えとして、日本に古くから生き続けています。

 

昔話『浦島太郎』では、

竜宮からの使者として、ウミガメが登場しますが、

実在する「竜宮の使い」は魚だったんですね。

 

 

人魚にも例えられるなど、

不思議な話がつきまとうリュウグウノツカイ。

 

深海には、まだ見ぬ竜宮があるのかも知れません。

 

そこではリュウグウノツカイは美しい人魚で、

海亀をはべらせていたりして。。。

 

 

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