「ガラガラヘビがやって来る~♪」
と昔とんねるずが歌をヒットさせて、
僕も調子に乗ってカラオケで歌ったことがあります。
その歌詞に「なんでもペロリ」とあって、
たしかにガラガラヘビは、
誰彼構わず襲う印象が強いんじゃないでしょうか。
ガラガラヘビという名前の語感がもう怖そうですし(笑)。
そんな危険なガラガラヘビを、
日本で見たという人もけっこういるようです。
動物園じゃなく、山とかでですよ!
まさか日本で繁殖してる?
日本人には縁の薄いガラガラヘビですが、
よく知っとかないと「こりゃ危ない」と思いませんか?
ガラガラヘビは日本にいるの?
いきなり答えを言ってしまうと、ガラガラヘビは日本に生息していません。
どうやらヘビの仲間には、尻尾を振って威嚇する種類も多くいるので、
尻尾振りで有名なガラガラヘビと勘違いしただけみたいです。
太いヘビがみんなツチノコに見える現象です
(そんな現象はないんですが……)。
でも安心はできません。
日本にもマムシやハブなど怖い毒蛇はいますし、
ソイツらが尻尾を振って「近づくな」オーラ出してるだけでも危ないのは一緒。
それにガラガラヘビをペットで飼っている人もいますから、
逃げたモノホンのガラガラヘビという可能性もあるのです。
今のところ繁殖している様子はないですが。
まあ、尻尾フリフリヘビに用心するのに越したことありません。
日本にいなくても、
海外の旅行先でガラガラヘビと出くわすこともあります。
ガラガラヘビはアメリカの砂漠とか、
グランドキャニオン的な荒野にだけ生息していると思っていませんか?
それは間違った認識なのです。
ガラガラヘビの生息地は?
ガラガラヘビといえば、
乾燥地帯の岩場で、尻尾を振っているイメージを思い浮かべる人は多いでしょう。
実際にそうなのですが、
ガラガラヘビは小さいのは60cm、
大きいのは2.4mまで39種いるって知ってましたか?
その中には森林や、都会の住宅地の近くにいるもの、南米で見るやつもあります。
アメリカ南部からアルゼンチン辺りまで、
ガラガラヘビはどこにでもいるヘビなのです。
しかも、みんな毒持ち。
種類によってはマムシの95倍の毒といいますから、かなりデンジャラスな危険生物。
当然、噛まれるとヤバいわけです。
例えば、
僕もいつかは行ってみたい有名な観光地・
天空の遺跡マチュピチュとかでも噛まれることはあります。
あの辺どう見ても近くに病院なさそうだし、
(むしろ天国に近そう)
大変なことになるでしょうね。
毒の危険性は?
ガラガラヘビに噛まれると、最悪死亡。
生きていても壊死がひどければその部分を切断したり、
後遺症が残ることがあるようです。
実はパワーに乏しいガラガラヘビの毒は、
肉を溶かして、獲物を飲み込みやすくする目的の毒なんですね。
だから死亡率はそれほど高くないのですが、
患部へのダメージは相当なものみたいです。
噛まれると激痛の上、黒く腫れあがり、
時間が経つと周囲が壊死して、骨が見えたりもするらしい……。
ただ、ガラガラヘビはよく知られたヘビなので、
アメリカの病院ではたいてい血清はあるし、
処置もできます。
生息地では、よほど病院から遠い場所でなければ、ほぼ安心はできそうですね。
それでもやっぱり遭遇はしたくないな。
でも、自慢のガラガラで、
「俺がいるぞ。噛まれるのが嫌なら気をつけろ」と教えてくれるところは、
良心的?といえるかもしれません。
尻尾のガラガラの中身は?
ところで、あの尻尾。
僕はマラカスみたいなものだと思ってたんですが、
何年か前にガラガラヘビのガラガラを切って、
中身を見るという動画がYoutubeにあって、
その結果に驚いたことがあります。
中には砂とか小石みたいのは入っておらず、
なんとただ脱皮したときの余った皮が連結していただけだったのです!
脱皮するたびに節が増えていき、
振るとそれらがこすれてシャカシャカ鳴る仕組みだとか。
動画を見終わって、
「コレじゃない……」って気分になったことを覚えています。
ガラガラヘビがどうしてこんな進化をしたか不明です。
ヘビは鳴けないので、
なんとか音を出して、存在を知らせたいという、
必死の抵抗の結果ではないでしょうか。
シャカシャカでハッタリでもかまさないと、
きっと踏みつけられてばかりの人生だったんじゃないかな~なんて思うのです。
ガラガラヘビの特徴と生息地~まとめ~
ガラガラヘビは日本にいませんが、
なんでもペロリの凶暴生物というのは違うでしょう。
シャカシャカ尻尾を振るのも、
こっちに来ないでという親切な警告で、
人間と争う気なんか彼らにはないのです。
シャカシャカを聞いたら、
そっと離れてあげるのがお互いにとっていい関係なのでしょうね。