クリスマスの歴史!サンタとトナカイの誕生秘話!

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年末の一大イベントといえば「クリスマス」。

 

恋人や家族と過ごしたい、リア充の祭典。

 

ぼっちでもなんとなくウキウキしちゃう、華やかなシーズンですよね。

 

 

そんなクリスマスの主役はサンタクロースでしょう。

 

トナカイの引くソリに乗って、

世界中にプレゼントを配る。

気前のいい爺さんです。

 

 

ところで、サンタの相棒トナカイ。

 

似合いすぎて、普段は感じないけれど、

「なんでトナカイ?」。

 

煙突からの侵入や、靴下にプレゼントなど、

考えると意味不明なことばかり。

 

 

サンタクロースのイメージ成立には歴史があります。

 

過去にさかのぼると、

あの衣装や、トナカイの理由……。

 

さらにダークなサンタの存在も見えてくるのです。

 

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サンタとトナカイの歴史

 

サンタクロースは、

イメージの鉄板なキャラクターですよね。

 

白いひげ、赤いコスチューム、マシュマロ体型。

大きな袋を積んだ木ゾリを、トナカイに曳かせている。

 

 

 

サンタのモデルは、

4世紀に実在した司祭「聖ニコラウス」。

 

赤い服は、コカ・コーラのポスターに描かれたものが定着した。

 

これらはよく知られたエピソードです。

 

 

もっとも、サンタはその前から赤服で描かれることが多かったらしい。

司祭の服が赤なので。

 

それを企業カラーにも合うと、

コカ・コーラ社が採用し、一般化したのが事実だそう。

 

ペプシだったら赤と青になってたのかな?

 

 

他の設定にも成り立ちがあります。

 

 

なぜ煙突から入るのか?

 

サンタのモデル、聖ニコラウスは現在のトルコにいた人です。

 

親切で、子供に優しく、日本でいえば良寛和尚みたいな人。

 

 

貧しく、娘を売らなくてはならなくなった家族を憐れみ、

こっそり煙突からお金を投げ入れた。

 

その金貨が、

ちょうど干してあった靴下にスポッと入った。

 

家族は、そのお金で助かったという嘘臭い逸話の持ち主。

 

 

ここから、

「サンタは煙突から入る」

「プレゼントは靴下に」

と設定ができたのだとか。

 

サンタのコソ泥みたいな行動にも、意外な理由があるものです。

 

 

 

聖ニコラウスは12月6日に亡くなりました。

 

この日が「聖ニコラウスの祝日」になり、子供に贈り物をする日になった。

 

同月にはキリストの生誕祭12月25日もある。

 

「一緒にお祝いしちゃえ」

そんな感じで、

キリスト誕生と聖ニコラウスがくっついたのが、

クリスマスなのです。

 

 

サンタクロースが日本に紹介されたのは,

大正15年のこと。

 

当時の名前は「三田 九郎」。

 

いったい何者なんだか……。

 

 

サンタの家は北極?

 

さて、あちこちでプレゼントを配るサンタ。

 

 

どこかから出張してくるはずです。

 

「実はお父さんが」

では夢がないもんね。

サンタがいそうな夢の国は、人知れぬ遠い場所でないと。

 

「それは北の果て、北極のほうにある」

 

北極圏が完全に未知だった頃。

魔法使いのようなサンタがいても許された場所です。

 

 

フィンランドと思っている人もいるでしょう。

 

これは、

「サンタクロース村」

という施設があるから。

 

とにかく北極圏がサンタの故郷です。

 

 

ここから、

「トナカイのソリに乗って」となったんです。

 

北極圏の動物といえばトナカイ。

 

ソリを曳く白クマでは戦車みたいになる。

犬ゾリだとレースみたいで落ち着かない。

 

 

 

余談ですが、トナカイっぽい動物で、

ムース、カリブーというのを聞いたことありませんか?

 

カリブーは、北米でのトナカイの呼び名です。

 

 

トナカイと生息地がかぶっているのがムース。

これはヘラジカのこと。

 

トナカイ同様シカの仲間で、

熊手のような立派な角がある。

 

ムースはトナカイより大きく、大物だと見上げるほど。

 

怪物級のムースも動画サイトでよく紹介される。

 

 

ソリを曳いてるのがムースだったら、子供泣きますよ。

 

のんびりプレゼント配るサンタには、

やっぱりトナカイが相応しいですよね。

 

 

サンタのトナカイの性別は?

 

最初、ソリを曳くトナカイは一頭でした。

 

トナカイも人間と同じくらいの体高がある。

 

一頭でもじゅうぶんパワフルです。

 

オスもメスも立派な角があって、

迫力も問題なし。

 

 

それが1823年。

神学者ムーアが『サンタクロースが来た』という詩を書きます。

 

その中で、トナカイが8頭立てになっている。

 

 

ちゃんと名前まであります。

・ダッシャー

 

・ドナー

 

・コメット

 

・キューピッド

 

・ブリッツェン

この5頭がオス。

 

・ダンサー

 

・プランサー

 

・ヴィクセン

のメストナカイ3頭で計8頭。

 

 

しかし、この設定は生物学には合いません。

 

オストナカイの角は、秋に抜け落ちるからです。

 

冬のクリスマスに角のあるトナカイなら、

全員メスになる。

メルヘンに突っ込むのも、

ヒネクレているんですが。

 

 

 

話が逸れましたが、

この『サンタクロースが来た』。

 

クリスマスシーズンになると、

山下達郎の歌を聴かされるように、

英語の国でよく読まれる。

 

刷り込まれて、常識になったんですね。

 

 

ここで、こう思う人もいるでしょう。

 

「赤鼻のトナカイはどれ?」

「赤鼻は“ルドルフ”って名前だったのでは?」

 

 

赤鼻のトナカイも後付けです。

 

 

赤鼻のトナカイは新参

 

有名な『赤鼻のトナカイ』

登場は1939年。

ロバート・メイの童話、

『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』。

 

歌の通り、

赤い鼻をみんなに笑われていた、

トナカイのルドルフ。

 

 

陰キャになったルドルフの憧れは、

サンタのソリを曳く8頭。

 

ある年、クリスマスに深い霧が出た。

 

「霧が晴れなきゃ動けないよ」

 

 

ここでダッシャーがサンタに耳打ち。

 

サンタはルドルフを呼び、道案内を頼むのです。

 

「君の赤鼻は霧の中でもよく見える」

「8頭の先頭に立ってほしい」

 

 

ルドルフ感激。

 

「こんな僕でも役に立てるんだ」

「サンタさん、ありがとう!」

 

いや、お礼はダッシャーにでは……。

 

 

ともかく、そんな感じで赤鼻のルドルフが加わり、9頭立てになった。

このように、サンタの設定は決まったのです。

 

 

将来、何かをきっかけに、

ニュータイプのサンタが定着するかもしれません。

 

逆に、外された過去設定もあります。

 

ブラックサンタの存在です。

 

 

クリスマスの鬼クランプス

 

一般的にサンタクロースはウェルカムです。

 

プレゼントをくれる爺さんですからね。

 

 

でも、考えてみればサンタってけっこう怪人物。

 

どこからかやって来て、

子供をタラしこむストレンジャー。

 

あの爺さんがただの善人とは思えません。

 

 

楽しいだけじゃないXmas

 

サンタの本場ヨーロッパでは、

サンタに従う魔物が信じられています。

 

これが「クランプス」。

 

いわば、ブラックサンタなのです。

 

 

クランプスは聖ニコラウスの従者で、

姿は悪魔そのもの。

 

長髪に、ヤギのような角。

鎖と鐘を持っています。

 

そして、悪い子を脅すのです。

 

 

秋田の「なまはげ」と似たものと思えばいいでしょう。

 

未知生物とは言えませんが、妖怪みたいな位置づけ。

 

きちんと「アメ」と「ムチ」が用意されているんですね。

 

 

 

クランプスはドイツ周辺の伝承。

その地域では、お祭も催されます。

 

でも、子供を誘拐したり怖れさせる怪物伝説は、ヨーロッパ各地にある。

 

 

「悪い子は怪物に食べられちゃうぞ」

子供時代、脅されたことありませんか?

 

古今東西、珍しくない叱り方ですよ。

 

その一部がクリスマスと結びつき、

サンタと対の存在クランプスとなった。

 

 

良い子はサンタにプレゼントをもらい、

悪い子はクランプスに襲われる。

 

クリスマスは本来、

子供が一年、良い子だったか悪い子だったか、

査定されるイベントだったのです。

 

 

復活したクランプス

 

クランプスは一時、ほとんど忘れられていました。

 

ドイツ周辺だけで、細々と受け継がれていた。

邪神ですからね。

 

 

クリスマスはサンタだけでいい。

 

そうして世界的な行事になりました。

 

 

 

一方、クリスマスの騒動が面白くない層もいます。

 

「なにがクリスマスだ。ケッ」

みたいな。

 

 

反クリスマス層が注目したのがクランプス。

 

華やかなクリスマスに対抗し、

クランプスを祝うダークなイベントも行われます。

 

やっていることは同じって気もするが……。

 

 

まあ、ポリコレにうるさい現代。

 

キリスト教の色が濃いサンタより、クランプスのほうが祝いやすいのかも。

 

 

おかげで、今はクランプスも知名度がアップ。

年末のハロウィーンというように盛り上がっているらしい。

 

クリスマスが舞台の、ホラー映画にもなっています。

 

 

日本では未公開で、

本格的なホラーというより、ファミリー向けらしいですよ。

 

 

 

サンタもクランプスも、親の一面といえるでしょう。

 

時に優しく、時に厳しく。

どちらかに偏っていてはいけません。

 

クリスマスは子供が嬉しいお祭。

 

でも、親もきちんと子を躾け、

育てているかを考えるイベントなのかもしれませんね。

 

 

サンタとトナカイの誕生秘話~まとめ~

 

サンタクロースのモデルは聖ニコラウス。

 

住所が未知の北極とされ、トナカイと結びついた。

 

そこに、創作物がさまざまな設定を付け加え、

イメージが定着。

 

忘れられたブラックサンタ・クランプスも復活。

 

 

楽しみ方は時代によって、または人によって変わっています。

 

自由に過ごすも良し、ケーキとフライドチキンのテンプレでも良し。

 

楽しんだもん勝ち、ってことですかね。

 

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