ジョウビタキのオスとメスの違いなど、
特徴をメインにご説明していきます。
ジョウビタキは渡鳥なんですけども、
場所を覚えて貰えれば、また来年も同じ場所に帰ってくるとも言われていますよ。
情報がちょっと増えただけでも、
ジョウビタキと出会えるチャンスが増えるかもしれません。
まずは、渡り鳥ということですからね。
どんな鳥で、日本に訪れるのはいつ頃なのか見ていきましょう。
その後に、オスとメスの特徴をご紹介していきますね。
目次
ジョウビタキってどんな鳥?日本で見れるのはいつ?
まずは、どんな鳥なのかご説明します。
大きさは13~15cm。
スズメより、やや小さいくらいですね。
日本には、秋なるとやってきますよ。
日本に渡ってくる個体は、
主に日本よりも、もっと寒い地域で繫殖しています。
ロシアや、中国の北東部とかですね。
日本の冬くらいが、
ジョウビタキにとっては丁度良い気候なのか?
日本が寒くなる頃にやってきて、
その目的は、冬を越すためだと言われています。
繁殖地の冬は、ジョウビタキにとってもキツイということなのでしょうね。
そして、また日本を離れるのは、桜が咲き始める頃。
各々の繁殖地へ帰っていきます。
日本での目撃例は、10月~3月に掛けてが多いですよ。
そんな時?そんな時期?
って言えばいいのかな?
ジョウビタキはこんな行動をとりますよ。
日本に来たばかりの頃は、
オス、メスともに、単独行動です。
なので見かけても、同じ個体ばかりになる可能性が大。
見晴らしのよい場所に止まり、おじぎをするような仕草をしながら、
ヒッヒッ、カッカッといった声で鳴いています。
下に、鳴き声の動画を貼っておきますね。
ヒッヒッは分かりやすいんだけど、
カッカッは意識しないと分からないかも。
それとこの時期は、同種に対する警戒心も強いです。
車のバックミラーに写った自分の姿をライバルだと思って、
攻撃しているのが目撃されているのだとか。
可愛いような、面白いような。
ちょっと見てみたい気がしますね。
時期のお話はここまで。
次は、見分け方について解説していきます。
見分け方!オスとメスでも結構違う
ジョウビタキのオスとメスでは、一目ではっきりと区別が出来るほど、色が違います。
まずは、オスの見た目から解説していきますね。
頭部は銀白色。
胸、腹、背中の中ほどから、尾の付け根にかけて、
オレンジ色に近い、美しい赤茶色をしています。
分かりづらいと思うので画像も貼っておきますね。
前から。
Takashi YanagisawaによるPixabayからの画像
後ろから。
銀白色と赤茶色なんで、コントラストが映えて魅力的ですね。
とても綺麗な模様をしています。
では次に、メスの見た目の方も見ていきましょう。
まず、メスの見た目の注意点というか、知っておいて欲しいことから。
それは何かと言うと、ヒタキ科のメスって、
けっこう地味な見た目をしています。
なので、他の鳥との見分けが付きづらいですね。
それで、その見た目はと言うと・・・
全体的に薄い茶褐色(薄い茶色)で、翼と尾はやや濃い褐色(濃い茶色)です。
全体的に、茶系色の濃淡だけな色をしています。
ですので、オレンジ色が際立つオスと違って、
かなり地味な見た目となっていますね。
でも、一部分だけなんですけど、
メスにもオレンジ色の部分はありますよ。
そこは何処かと言うと、尾の付け根の部分。
この部分の羽だけ、オレンジ色となっています。
Takashi YanagisawaによるPixabayからの画像
チラリと見えるその加減が、奥ゆかしく感じられますね。
見た目は地味ですが、
野鳥ファンからの人気はメスの方が高いです。
それと、メスの目の周りは白いです。
そのせいで、大きな丸い目が強調されています。
好みは人それぞれですけど、メスの方が人気なのは、なんか分かる気がします。
こんなところでしょうか。
ジョウビタキのオスとメスの違いについては。
最後に、オスとメスを、個別に紹介している動画があったのでご紹介しておきますね。
静止画と動画を組め合わせて、
分かりやすくてイイ感じ。
おさらいも含めてどうぞ。
あと、見た目の話をしているんで、ついでに知っておいて下さい。
翼の中ほどに、白い模様あるんですけど分かりますかね?
そこの模様は、オスとメスで共通ですよ。
最後の項で、名前の由来についてお伝えするんですけど、
それと関係してるんで、覚えておいて貰えるとありがたいです。
それでは次にいきましょう。
ジョウビタキは、人に対しての警戒心がそれほどなく、人家の庭に来る事もあります。
ジョウビタキが家の庭に姿を見せてくれたら嬉しいですよね。
そんな時です。
ジョウビタキは何を食べるのか気になりませんか?
懐くの?エサは何がいい?
エサ台を作ったと仮定して、そこになにを置きましょうか?
ピーナツやクルミを細かく砕いた物が、手に入りやすいのでオススメですよ。
庭木では、ムラサキシキブ、ウメモドキ、
ピラカンサなどの実が好きなようです。
ですが、一番好きなのは昆虫だそう。
庭にジョウビタキを呼びたいと思うのなら、
あまり殺虫剤は使用しない方が良いかもしれませんね。
人に対しては、それほど警戒しませんので、
驚かさないようにして慣れて貰えれば、すぐ近くまで来て、
可愛い姿を見せてくれるチャンスもあります。
一度来ると覚えていて、毎年来るという話しも聞きますので、
是非チャレンジしてみてはどうでしょう。
次は、ジョウビタキの「ジョウ」って何?
という疑問について、ジョウビタキの名前の由来をご説明します。
名前の由来!「ジョウ」について
図鑑を見ると、尉と常のふたつの表記があります。
こんな風に「ジョウビタキ(常鶲・尉鶲)」とあるんですね。
これは、どちらかが間違っている訳ではなく、
それぞれに由来があるから。
まず尉ですが、
昔は歳を重ねて白髪になった男性に、この漢字をあてて表記したそうです。
オスの銀白色の頭が、オジサンの髪と似ていると昔の人は感じたのでしょう。
分からなくはありませんが、
ジョウビタキの若いオスが聞いたら、怒るかもしれませんね。
銀白と白髪ではイメージが全然違いますもん。
もしくは、白髪じゃなくて、銀白髪って言えばいいのかな?(笑)
次に、常という漢字には、どんな意味が込められているのか?
遥か海の向こうから渡ってくるのに、
ピンポイントと言っても過言ではないほど正確に、
毎年同じ場所に来る傾向があるので、常の字が使われる事があるそうです。
凄いですね。
どうしてわかるのでしょうか。
地図を片手に、道に迷う事が多い、方向音痴の私にとっては羨ましい限りです。
さらに、
ジョウビタキには紋付き鳥という別名もあります。
オスとメスに共通してある、翼にある白い模様が、
着物の袖につける、家紋のようだという理由だそうです。
なかなか、紋付きの着物を着る機会もなくなってきている昨今ですが、
先人がつけた粋な名前という事で、覚えておくのもよいかと思います。
ちなみに「ヒタキ」という名前は、
鳴き声が由来になっていて、
火を焚く時に使う、火打ち石を打ち合わせた時の音が、
ジョウビタキの声と似ているからだそうです。
ガスが、まだない時代の話でしょうね。
これは、紋付きよりも、遥か昔に名付けられた事は想像に難くありません。
日本に訪れる時期とオスとメスの見分け方~まとめ~
いかがでしたか?
様々な角度から見てみると、
羽の色や鳴き声が、名前に秘められている事が分かってきたのではありませんか?
ずっと昔から、
秋になると海を越えて日本へやって来て、
冬を過ごして、
桜が咲く頃、また大陸へ帰るジョウビタキ。
秋の訪れを、私たちに知らせてくれているようですね。
ジョウビタキの繁殖地は主に、日本よりももっと寒い、ロシアや中国の北東部です。
ですが、最近の気候の変化の影響もあるのかもしれませんが、
日本で繁殖するジョウビタキも、稀に観察されているそうです。
日本よりもやや経度の高い、お隣の韓国では、
1年中見れる留鳥だそうですので、日本に住み着いたとしても不思議はありません。
小さい小鳥ですが、見分けるポイント、鳴き声の特徴などを抑えておけば、
出会えるチャンスも多くなるはず。
冬の景色や、自宅の庭先の風景にジョウビタキが加わってくれたら・・・
と考えるとなんだかワクワクしませんか?