鳴き声だけのUMAブループ!声の正体は氷山?正体を考察!

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「深海の超巨大生物」。

使い古されたような空想ですが、抗えない魅力がありますよね。

 

 

クラーケン、シーサーペント、

古代生物の生き残り……。

 

深海は文字通りDEEPな謎エリア。

僕らの想像をはるかに超える大物が潜んでいるかもしれません。

 

今回紹介する「ブループ」は、

そんな空想にピンズドの、未確認生物(UMA)です。

 

 

その大きさは100m、いや200m以上ともいわれています。

 

巨大生物へのロマンがビリビリきますよ!

 

 

でも、このブループ、

たぶん「最も当てにならないUMA」だと思う。

 

目撃はなく、足跡などの痕跡もない。

 

じゃあ、なぜ「いる」なんて話になっているのか?

 

 

それは「鳴き声が聞こえたから」。

 

ブループは「鳴き声だけ」のUMAなのです。

 

UMAって、ただでさえ不確かなのに、

声だけって……。

これは弱い!

 

 

だけど、「いるかもしれない」となれば、

空想の翼は広げたい。

 

ブループって何なの?

本当に100m以上?

どんな生物なのか?

 

脳内で「あーでもない、こーでもない」やってみようと思います。

 

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ブループとは何か?

 

ブループが最初に発見、

というか声が確認されたのは1997年です。

 

観測したのは米軍海洋気象台(NOAA)。

 

それは正体不明の「深海からの呼び声」だったのです。

 

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キャッチされた正体不明の音

 

アメリカが誇る、

音響監視システム「SOSUS/ソーサス」。

 

パッシブ・ソナーを利用し、

遠距離の音も拾う優れモノです。

 

なんたって、元々は敵国の潜水艦を見つけるために開発された技術。

精度は推して知るべしですよ。

 

 

 

そのSOSUSがキャッチした奇妙な音。

「なんだこのブループ(Bloopは本来「低周波の音」の意味)は?」

 

それは聞きなれない謎の音でした。

 

 

音の出所は、南米チリの西1750km沖の、

深度4000mの場所。

 

南極海にも近い。

 

その深海でいったい何が?

 

 

 

この音は、偶然500km離れた地点にいた、

アメリカ海軍も探知していました。

 

とすれば、機械の不具合は考えられない。

 

同じ音を別々に探知したんですからね。

間違いなく、その場所から発せられた音です。

 

 

ここで、新たな謎が出てきます。

 

 

声の主は200m以上の化物!?

 

深海から聞こえた音に、専門家は戸惑いました。

 

「自然の音とも違う。」

「船や潜水艦でもない。」

「生き物が出す音に似ているが……」

 

普通なら「クジラの咆哮?」

と思うところ。

 

 

クジラ類が声で会話しているのは有名ですよね。

 

しかし、

クジラが潜れるのは3000m程度のはず。

ボリュームも大きすぎました。

 

 

 

史上最大の動物は、

30mにもなるシロナガスクジラ。

 

音のした海域でもよく見られます。

 

それより大きい動物は、

恐竜でも確認されておらず、

その鳴き声は1000km先にも届くという、

大声シンガー。

 

 

 

例のBloopは、シロナガスクジラの声よりずっと大きかった。

 

鳴き声の音量は、体の大きさに比例します。

 

そこから計算すると、

声の主は100m以上、最大215mほどのサイズと推測されるのです!

 

 

「深海に生息する、クジラ以上のモンスターか?」

 

未知のBloop(音)から、

名前も「ブループ」になりました。

 

実在すれば大発見でしょう。

 

 

でも、深海の巨大生物なんて夢が、現実にあり得るのでしょうか?

 

 

超巨大生物はあり得る!

 

北欧の伝説クラーケン。

ネットで話題の、南極のニンゲン。

 

どちらも寒い海の巨大生物。

 

ブループに近いUMAですね。

 

 

僕らはなんとなく、

「南の動物は大きい」

と思っていますが、実は巨大獣ほど極地にいるものなのです。

 

 

南極の生物はみんなデカい!

 

寒冷地の生物は、寒さとの戦いです。

 

大きくなると、

体重(発熱量に比例)に対して、

体の表面積(熱放出に比例)の割合が小さくなり、

寒さに耐えられます。

 

「作る熱>逃げる熱」

ですよ。

 

 

クジラはもちろん、

6mのゾウアザラシや、3mのホッキョクグマなどが極地の大型獣。

 

 

「だけど、それらは哺乳類でしょう」

 

「深海は、高い水圧、低い水温、餌が乏しい。」

「ブループほどの巨体になれるの?」

 

疑問に思いますか?

 

 

 

ノープロブレム。

 

南極海は栄養豊富で知られてもいる。

 

実際、500kgもあるホオズキイカ、

10mのクラゲ、1mのカイメンなど、

他地方では見られないデカブツが山ほどいるんですよ。

 

 

これは、

「極地巨大化現象」

「ポーラー・ジャイガンティズム」

と呼ばれるもの。

 

酸素濃度の高さが原因と考えられています。

 

 

 

ブループのような海の巨大生物がいるとすれば、南極海に違いない!

 

Bloopの発生地が南極にも近いため、符合はするじゃありませんか!

 

では、その動物とは何なのでしょう?

 

 

ブループの正体を探れ

 

盛り上げておいてなんですが、

ブループについては「氷山が出した音」

というのが有力とされています。

 

氷山でも似たような音が出るというのです。

 

 

というより、数百mの生物よりは「あり得る」って話。

氷山なら大音量もわかります。

 

海にはブループのように、

名の付けられた謎の音は多数存在しています。

 

 

 

ブループの謎は、

氷山説で丸く収まっているのが現状です。

 

しかし、生物かもしれません。

いや、生物だと思いたい。

 

極地巨大化現象で、可能性がゼロとは言えないんですから。

 

 

甲殻類・魚類なのか?

 

例えば、

深海の巨大ガニというのはどうでしょう?

 

栄養豊富な南極海で大きくなった。

深海にはカニやエビも多い。

 

これはかなり大穴でしょう。

 

 

最大の節足動物は、

3mのタカアシガニ(ほとんど足)。

 

節足動物、昆虫は、

大きくなっても数メートルが限界と思う。

 

外骨格、

つまり体表が固い殻で覆われた生物は、

大きくなると殻も厚くなり、

重い甲冑を装備したように動けなくなってしまうのです。

 

 

 

では、巨大魚なら?

 

古代魚リードシクティスは40mもあったといわれました。

 

実際は15~20mらしかったのですが、

未知の超巨大魚がブループの正体かも。

 

 

それはアンコウのような丸い魚、

リュウグウノツカイのようなヘビ型、

あるいは鎧のような皮膚の古代魚か?

 

もっとも空想を楽しめる説なのかな。

 

 

でも、現実的に考えるなら、クジラかイカになります。

 

 

可能性大!クジラと大イカ

 

海の巨大生物といえば、この2つです。

 

 

グーグルアースには、

「120mのイカ」らしい生物が捉えられた画像もある。

 

しかし、どんな大イカでも、

500km先まで届く音は出せないでしょう。

 

だいたいイカは鳴かないし。

音だけのブループには当てはまらない。

 

 

 

ならば、クジラが最有力となります。

 

未知のクジラは考えにくいので、

シロナガスクジラの大型個体。

 

体長は50m以下。(さすがに100、200mはない)

そいつが4000mまで潜り、鳴いた。

 

 

クジラが潜れるのは3000mといいましたが、

それも推定で、

もうちょっと潜れるかもしれない。

 

「前例のない大声だ!100m以上の怪物に違いない!」

となったパターンです。

 

 

 

もちろん、未知の巨大UMAもないとはいいません。

 

ただ、飛躍しすぎないところで、

あり得そうなのはクジラということ。

 

 

シロナガスクジラが約30m。

 

それも、海水の浮力があるから巨大化できただけで、

その辺のサイズが動物の限界だと思うのです。

 

100m超えの生物は、不可能でしょう。

まあ、地球外の生物なら話は別ですが……。

 

 

ブループは地球の支配者?

 

ブループを『クトゥルフ(クトゥルー)神話』

と結びつける人もいます。

 

クトゥルフ神話は、

1926年に発刊されたP・H・ラヴクラフトの、

『クトゥルフの呼び声』の世界観に、

多くのアーチストやノベリストが乗っかって、

体系化された現代版のサーガ。

 

今風の空想の神々が登場します。

 

 

小説に出てくるのは、

巨大な宇宙生物クトゥルフ。

 

タコのような頭を持つ邪神。

異星から来訪した太古の支配者です。

 

 

 

物語では、

「南太平洋に沈んだ石造都市ルルイエに封印され、ルルイエが浮上したとき蘇る」

とされています。

 

ルルイエが沈んでいるのは、南米大陸と南極の間という設定。

 

ブループの声がした地点もその辺り。

 

 

「ブループはクトゥルフの唸り?」

 

クトゥルフは20mくらいですが、

大きさは自在に変えられるんだとか。

 

巨大生物ファンにも好かれるクトゥルフ神話ですからね。

そんな空想にもなったようです。

 

 

 

どれもこれも「夢の話」にすぎないと笑われるかもしれません。

 

ブループ自体が「音だけ」の幻じみたもの。

 

「深海のロマン」

ブループはその言葉で表現するしかありませんね。

 

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ブループの正体を考察~ロマンが生み出した音だけのUMA?まとめ~

 

深海の超巨大生物ブループ。

 

「音がした」だけで、姿はまったくわからない。

 

声はするのに、どこにいるか見えない鳥みたいなUMAですね。

 

 

しかし、大型の生物が誕生しやすい南極海。

驚くような巨体の「なにか」がいそうな場所です。

 

栄養豊富な海で、ぬくぬくと育ち過ぎた怪物。

 

神話よりも、SFの生物に近いような。

 

それはクジラか、軟体動物か、それとも……。

 

 

ブループが想像を掻き立てられる存在なのは確かでしょう。

 

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