ニューネッシーの正体はウバザメで決まった?真相と噂を考察

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1977年、4月のことです。

 

ニュージーランド・クライストチャーチの南東沖で操業していた、

日本のトロール船・瑞洋丸が、とんでもないものを引き上げました。

 

 

だらりと下がった長い首。

 

大きなひし形のヒレ。

 

これネッシーじゃねぇか!

と乗員たちも大パニック。

 

腐敗しているとはいえ、

それは、首長竜プレシオサウルスと誰もが思わずにいられない姿だったのです。

 

ューネッシーと名付けられ、

世界中に報じられた写真を巡り、多くの意見が交わされます。

 

 

「ウバザメの腐乱したもの」

その正体について、現在はほぼそう信じられています。

 

 

しかし、そうではないという意見もある。

 

ウバザメでなければ、それは未知の生物ということですが……

 

瑞洋丸が引き上げたニューネッシーは、何だったのでしょうか?

 

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ニューネッシーの正体はウバザメで確定か?

 

ニューネッシーに関しては、いくつかの記録が残っているに過ぎません。

 

これは、瑞洋丸に大きな腐敗した死骸を積めなかったからです。

 

 

ニューネッシーは大きさが10m

重さは1800kg

 

とても、保存して運ぶなんてできっこありませんでした。

 

 

しかし「これは科学的に重要になる」

と考えた乗組員の矢野道彦氏が、海に捨ててしまう前に写真を撮影し、

体の組織を採取し、細かな部分をスケッチし、

これらの証拠が、その後に調査されるわけです。

 

<ビッグニュースになった当時の様子と写真>

 

 

ネッシーだっ!

と、大騒ぎのマスコミを横目に、研究者はあっさりと結論を出します。

 

「これは大型のサメ。おそらくウバザメ」

というのです。

 

 

ウバザメは、ジンベエザメに次ぐ2番目に大きなサメで、

体長はニューネッシーと同じ10m

 

その顎が落ちて、長い首のようになり、ヒレはそのまま残り、

ネッシーの形になっただけなのだと。

 

 

嫌になるくらい、しっくりくる回答です。

 

とても無理がなく、ありえそうな話ですよね。

 

 

もちろん、科学的な証拠もあります。

 

ニューネッシーの組織の、

アミノ酸比率や角質繊維が、サメのものに極めて近いこと。

 

サメ漁師も「サメ」と断定し、

実際にウバザメの死体を使って、ニューネッシーのようになることも再現します。

 

 

そうなると大衆も、

「ウバザメでしょ」

「ウバザメに決まってるでしょ」

「ネッシーとかなわけないっしょ(笑)」

となる。

 

これが、しっくりくる回答というものなのです。

 

筋が通ってしまえば、余計なことは考えずに正解にしちゃう。

 

 

実を言うと、ニューネッシーはウバザメと確定しているわけではありません。

 

 

もう一度言います。

 

 

確定していないんです。

 

 

たぶんウバザメじゃないかな?

というだけで、ウバザメではないらしい証拠もあるんです。

 

次項では、ウバザメ説を否定する材料を挙げてみましょう。

 

 

そこから正体は何か?

 

夢のプレシオサウルスだったりしないのか?

などの可能性を考えてみたいと思います。

 

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プレシオサウルスの可能性はないのか?

 

ニューネッシーがウバザメだという意見には、

当初から反論もありました。

 

・ニュージーランド近海にウバザメがいない。

・サメ特有のアンモニア臭がなかった。

・骨格がサメとは違う。

・ニューネッシーには、サメにはないヒレ状の後肢がある。

・ニューネッシーには、サメにはない脂肪や筋肉があった。

……などといった事実があったからです。

 

これなら、ウバザメだとは言えませんよ。

 

 

ところが、調べてみるとこれらも否定の材料としてはちょっと弱い。

 

例えば、ニュージーランドの周辺にウバザメはいないとなっていますが、

海流などの影響で入り込むこともあって、

絶対にいないとは言い切れないのです。

 

 

他の理由も同様。

 

ヒレ状の後肢は、ウバザメの交尾器の可能性もあります。

 

アンモニア臭は、腐敗していれば臭わないこともある。

 

筋肉や骨格は、矢野氏のスケッチから考えられることで、

実物がどうだったかは分かりません。

 

 

このように、ニューネッシーの証拠物件は不確かなものがほとんど。

 

 

よって、正体を断定することができません。

 

「ウバザメで、合理的な説明が大体はつく」

であり、

「ウバザメと断言はできないが、プレシオサウルスとか未知の生物と認める証拠もない」

ということになります。

 

つまりウバザメが、例のしっくりくる回答というだけです。

 

 

研究者には、ウバザメではないと考えている人もいるのですが、

恐竜の生き残りみたいな、夢のある話にはならないでしょう。

 

 

確定ではなくても、

やはりニューネッシーは、ウバザメの可能性が高そうですね。

 

騒動を起こしたニューネッシーは、嘘臭い後日談もあります。

 

 

ニューネッシーとグロブスター

 

瑞洋丸が、

仕方なく海中に投棄したニューネッシーが、

その後、ソビエト連邦の科学者に引き上げられたという噂があります。

 

現在も、ロシアのコリトン島に保存してあり、

調査の結果、未知の哺乳類だったというのです。

 

 

なんだか、ウバザメで決まりみたいな風潮に、

抵抗したような眉唾話ですね。

 

この話の真偽はともかく、

ニューネッシー的な死骸や漂着物は、現代も見られます。

 

 

それらはグロブスターと呼ばれています。

 

生物の痕跡であることは間違いないのに、

その正体がまったく分からないという巨大な物体で、ニューネッシーのように、

UMA、古生代の巨大獣の残骸と考えられているんです。

 

<グロブスターってこんなのですよ。>

 

その中でも、ニューネッシーは、もっとも有名なグロブスターと言えます。

 

 

グロブスターも、ウバザメ、クジラ、大イカがほとんどでしょう。

 

しかし、どの既存動物とも思えない、奇妙なものも少なくありません。

 

海を漂流している肉塊ですから、グロい、臭いで投棄されることも多く、

徹底した調査が行われた話は、あまり聞かないのですが、

中には、未知の生物がいるかもしれません。

 

そういったグロブスターの研究から、

瑞洋丸の引き揚げたニューネッシーの真実が、

新たに分かることもあるでしょう。

 

 

ウバザメ説はしっくりするんですが、どうも夢がなくていけません。

 

海は広大ですから、

未知の巨大獣がいる余裕は、きっとまだあると思いたいものです。

 

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ニューネッシーの真相と噂~まとめ~

 

ニュージーランド沖で、

日本の船が引き上げたニューネッシー。

 

世界的に知られた、日本のUMA事件でもありました。

 

 

この発見によって、

本家のネス湖のネッシータイプの怪獣が、

海でも栄えているという、可能性も示した事件だったと思います。

 

 

まあ、ウバザメだと水を差されちゃいましたが、

海のUMAへの注目を集めた点で、興味深い事例だったのです。

 

その後のグロブスターの走りともなり、

その存在感はなにげに大きい。

 

 

実物をなんとか持ち帰れなかったのか?

残念でなりません。

 

もしかしたら、日本の大発見になったかもしれないのに。

 

 

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