オゴポゴの正体を検証!バシロサウルス説とウナギ説!伝承も

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未確認生物(UMA)の世界にはスターが多い。

 

大御所のネッシーや雪男、

期待の新人・南極のニンゲン、

屈斜路湖のクッシーや松戸のマツドドンといったローカルアイドル……。

 

 

今回取り上げるのは、

カナダ・オカナガン湖のオゴポゴ。

 

UMA界では「中堅の実力者」ってポジションかな。

 

世界的にもよく知られ、代表的なレイクモンスターです。

 

 

皆さんも一度くらいは聞いたことあるんじゃありません?

 

 

このオゴポゴ、目撃情報がとても豊富。

写真や動画はいくらでも出てくる。

 

オゴポゴは「実在の可能性が高い」とされるUMAなのです。

 

その正体は意外なものかもしれません。

 

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オゴポゴとは?

 

太平洋に面したバンクーバーから、

西へ約400km。

 

南北135kmに対し、

東西がたった5kmという細長いオカナガン湖があります。

 

 

細長いといえば、あのネス湖もそう。

 

しかし、

オカナガン湖はネス湖の7倍もある細長湖なのです。

 

 

 

そして、古くから伝わる怪物の伝説……。

『オゴポゴ』(『オギー』とも呼ばれる)

 

カナダのネッシー?

と思いきや、オゴポゴはネッシーとは似ていないといいます。

 

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オゴポゴの目撃と特徴

 

1878年。

白人入植者スーザン・アリソンが、

蒸気船から湖の怪物を見ます。

 

これが最古の記録。

 

 

スーザンの話を聞いたネイティブは驚きません。

 

オカナガン湖には「ナイタカ」と呼ばれる

「湖の悪魔」の伝説があったからです。

 

 

 

20世紀になると目撃は増大します。

 

湖面を泳ぐ馬のような頭をした細長い生物。

泳いでいた人が、三日月形の尾ビレを見ることもありました。

 

 

1960年代からは、ビデオや写真にもオゴポゴが捉えられます。

しかも、毎年のように!

 

 

2000年には日本のソナー調査で、

「12mの何か」も検出されています。

 

ここには書ききれないほどの事例が続出…

オゴポゴは目撃、写真、動画が非常に多いUMAなんです。

 

他の目撃談も。

 

 

それらの証言・映像から、オゴポゴの特徴がわかってきました。

・体長は5~15m

・頭部は馬、牛、羊、山羊などに似る

・胴体はヘビのように長い

・弓状の尾ビレがある

・体を上下に蛇行させて泳ぐ

 

これらの特徴は、

プレシオサウルスといわれる、

ネッシー像とかけ離れています。

 

オゴポゴはもっとドラゴンっぽい生物らしい。

 

 

巨大で、長く、尾びれがある。

 

「そんな生物がいるのか?」

なんと、近い生物がいます。

 

 

オゴポゴの正体は古代クジラ?

 

今から4000万~3500万年ほど昔。

浅い海でバシロサウルスという動物が暮らしていました。

 

名前は恐竜みたいですが、クジラの一種です。

別名「ゼウグロドン」。

 

その特徴をオゴポゴと比べてみましょう。

 

 

オゴポゴとバシロサウルス

 

バシロサウルスはオスが18m、メスで15m。

 

最大の種類は25mにもなったと考えられています。

 

オゴポゴが15mなので、近いですね。

 

 

 

そして、尾ビレ。

 

クジラの尾にも大きなV字形のヒレがある。

 

尾ビレが横向きですから、泳ぐときは上下運動になりますね。

 

魚のように縦なら、左右に振らないといけませんから。

 

 

だけどクジラは、ドラゴンというかヘビのような体型じゃない。

クジラは丸い感じです。

 

でも、

このバシロサウルスはかなりスリムなクジラ。

クジラというより、イルカやアシカに近いフォルム。

 

頭部も張り出したおでこに、

大口というクジラとは違い、

ヘビかトカゲのようなのです。

 

 

だから最初は爬虫類と思われ、

「サウルス」の名がついた。

 

「サウルス」は「トカゲ」の意味なんですよ。

 

 

それなら「ウマのような頭」とも合致します。

 

 

 

バシロサウルスは、

オゴポゴの特徴にピッタシ。

 

「こいつがオゴポゴだ!」

探偵のようにビシッと指差して特定したいところ。

 

でも、オゴポゴ=バシロサウルス説は、

けっこう無理があるんです。

 

 

バシロサウルス説の欠点

 

大きさ、姿、泳ぎ方……。

たしかにバシロサウルスは疑わしい。

 

この説は魅力的ですが、前提に

・バシロサウルスが当時海だったオカナガン湖に閉じ込められた

・オカナガン湖で3000万年以上も生き延びている

としないと成立しないといけません。

 

 

やや不確定な記録ですが、

古いクジラの骨がオカナガン湖で見つかっています。

 

しかし、3000万年も子孫を絶やさなかったとすれば、

相当な個体数が必要です。

 

たぶん、数万頭単位でしょう。

 

 

 

ネス湖の7倍といっても、オカナガン湖の大きさは琵琶湖の半分程度。

 

ネス湖は意外と小さいんですよ。

 

そこにクジラが数万頭?

狭苦しい!

 

 

少数で細々と生き延びたとしても、

湖でクジラは目立ち過ぎです。

 

 

 

肺呼吸のクジラは水面に出て呼吸します。

潮吹きです。

 

鼻が頭頂部にあって、そこでプハーッとやる。

 

 

 

バシロサウルスは鼻が前面にあるので、顔を出して呼吸したらしい。

 

現在のクジラほど目立たないでしょうが、

やはり目撃がもっとあってもいい。

 

なにしろバシロサウルスは浅い場所のクジラなのです。

いれば海でも湖でもすぐ見つかるはずです。

 

 

 

バシロサウルスは少々キツイ気がする。

 

では他の説は?

 

 

チョウザメ説・誤認説

 

チョウザメ、小動物の群れ、浮いた流木、

波の誤認など。

 

 

チョウザメは、

北方の湖でよく見られる大魚。

 

5~6mにもなり、キャビアの親としても有名ですね。

 

ただ、現地のサイトで確認したところ、

オカナガン湖にチョウザメがいる記録がない。

 

 

 

すると、小動物、流木、波に落ち着くでしょうか。

 

「沈んでいた流木が浮かんできた・流れていた」

「湖特有の風で怪物の航跡のような波ができた」

 

 

または、鹿やカワウソが列になって泳ぎ、

一匹の巨大生物に見えたというもの。

 

そのような動画も結構あります。

 

あり得そうな説です。

無理もありません。

 

でも、つまらない。

レイクモンスターの夢が消えてしまいます。

 

もうちょっと考察してみましょう。

 

 

巨大個体と水馬伝説

 

2015年に、変わったオゴポゴの写真が撮られています。

 

 

水面から丸い頭を出したオゴポゴ。

 

「丸い頭?」

オゴポゴは馬や羊のような長い顔だったはずでは?

 

 

丸い顔と、ヘビのような体……。

アイツしか思いつきません。

 

 

温泉育ちの巨大魚説

 

湖の怪物の正体でよく出てくるものに、

ウナギがあります。

 

あのネッシーの正体でも最有力候補です。

 

2015年のオゴポゴ写真も、ウナギの顔に見える。

 

大ウナギという可能性もありそうです。

 

 

 

オカナガン湖付近には温泉も多く、

湖でも温水が湧いている場所があります。

 

温かい場所では、生物もよく育つ。

 

「オゴポゴは温水で大きく成長した魚類」

それもアリです。

 

 

問題はウナギの大きさ。

 

大ウナギといっても、せいぜい2mが限界。

 

5m超のオゴポゴにはだいぶ足りません。

 

 

むろん、

オカナガン湖で未確認のチョウザメ、ナマズなどの大型魚類の巨大化も、

ないとは言えません。

 

バシロサウルスよりは信じられます。

 

 

もうひとつ、僕が「オゴポゴに似てる」

と思っているのは「ケルピー」です。

 

 

馬ウナギはいるのか?

 

英国スコットランドはネッシーの故郷。

 

そのスコットランドやアイルランド辺りに、

ある伝承があります。

 

「顔が馬のようで、水中に住む妖魔ケルピー」

 

不吉な魔物で、見ただけでも死んでしまうらしい。

 

 

アイルランドの川や沼で、

ケルピーを思わせる生物も時々目撃されたそうです。

 

それがペイステと呼ばれる未確認生物。

 

「馬ウナギ」とも呼ばれ、馬顔に細長いウナギの胴体。

陸にも上がることがあり、新種の爬虫類か両生類と考えられます。

 

 

ペイステがケルピー伝説の基になったのかもしれない。

 

大きさは3mほどといわれますが、

オゴポゴのシルエットに近いと思いません?

 

 

 

オゴポゴの正体はわかりません。

 

でも、バシロサウルスは大穴を狙いすぎですよ。

 

 

オカナガン湖の温水で、大きく育つ魚がいた。

 

その個体がたまに目撃される。

 

中には泳ぐカワウソや、波の誤認もあったでしょう。

 

そこにケルピー伝説などがミックスされる。

 

 

オゴポゴはこうして固まった話だと僕は思うのですが。

 

皆さんはどう考えますか?

 

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バシロサウルス説は大穴!ウナギ説と伝承が有力~まとめ~

 

カナダではよく知られているUMAオゴポゴ。

 

カナダには「マニポゴ」というUMAもおり、

オゴポゴの同種と考えられています。

 

その姿はネッシーというよりドラゴン。

 

シーサーペント(大ウミヘビ)、大蛇タイプのようですね。

 

 

そこからバシロサウルス説が誕生。

 

温水の影響で巨大化した魚類なども考えられます。

 

僕はそこにヨーロッパの伝承も関わったと思う。

 

 

アメリカ大陸は入植者が集まり、各地の神話が混ざり合いやすい土地柄。

 

スケールの大きなアメリカの生物と、怪物伝説は親和性が高そうですから。

 

オゴポゴはそうして完成したUMAではないでしょうか。

 

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