地平線まで埋め尽くす巨大な野牛の群れ。
かつて、北米大陸の大平原にはそんな光景が広がっていました。
その野牛がアメリカバイソンです。
体長が3メートルちょっとで、重さが500キロから1トン近くの巨体は、
ちょうど軽自動車と同じくらいです。
その巨大な動物がおよそ6000万頭もいたというのですから、壮観だったことでしょう。
北米のネイティブアメリカンは、それを食料としていましたが、
今もアメリカでは、食肉として人気があるようです。
早速食べてみたいという食いしん坊の方もいるでしょう。
でも、首を傾げている人はいませんか?
アメリカに興味があるとか、アメリカンスポーツが好きな方なら、
ニューヨーク州にあるバッファローという地名を知っているでしょうし、
映画や歴史好きは、ウイリアム・コディーこと、
バッファロー・ビルの名前を記憶しているかもしれません。
あるいは『羊たちの沈黙』
に出て来たバッファロー・ビル事件を思い出す方もいるでしょう。
そして気がつく筈です。
アメリカではバッファローという名前はよく聞くけれど、
アメリカバイソンというのはあまり聞かないなと。